海とともに生きる。漁業でつかう「ブイ」を活用したサイドテーブル。~新庁舎リメイク家具ストーリー~
2024年11月に新しくなった海士町役場。その空間を彩っているのがユニークな家具たち。海士町新庁舎魅力化プロジェクトのリメイク家具チームによって生まれ変わったリメイク家具にまつわるエピソードをご紹介します。
海でよく目にするアレがテーブルに!?
まるっと何だか可愛らしいサイドテーブル。
このテーブルの脚に用いられるもの、何だかわかりますか?
ヒントは海にプカプカ浮いているアレ。
正解は、漁業で使われている「ブイ」です。
新庁舎魅力化プロジェクトのリメイク家具チームが試行錯誤し、おしゃれなテーブルに仕上げてくれました。
家具に使われている「ブイ」は、海士町豊田地区の漁師 山下さんからいただいたものや、海士町で使われなくなった「ブイ」を回収して家具の一部として活用されました。
「海士町の海とともに生きる家具」を新しい役場に
海士町という離島には欠かせない海。
だからこそ、「海士町の海とともに生きる家具」を生み出したかったといいます。
そこでリメイク家具チームが目につけたものが「ブイ」でした。
何ができるのかを何度も施策するなかで、お団子みたいに重ねてみたことがテーブルになったきっかけだとか。
ブイについている紐はあえてそのままに、なかに小物が入れられる仕組みは、職人さんの遊びゴコロだそうです。
木目は貼り方を工夫して、ユーモアあふれる模様になりました。
天板は、海士町北分地区「北乃惣神社」で倒木しかけたクスノキが使用されています。
所有する意思を持たなくなると、それはゴミになってしまう。でも、所有する意思をもっている限り、資源になる。
「ブイ」は、もちろん現役使われているものもあれば、残念ながら古くなって破棄されてしまうものもあります。
海とともに生きる海士町で、再生して価値をみいだす。
それを象徴する家具の1つが「ブイサイドテーブル」です。