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村上家夜神楽に行ってきました!!👺

雨天にもかかわらず満員でした!!


2024年6月22日 村上家資料館で 〜神楽に親しむ短夜〜 村上家夜神楽が開催されました。

歴史ある隠岐島前神楽を鑑賞。

本記事では村上家資料館で開催された隠岐島前神楽・夜神楽当日の様子をお届けします。


●隠岐島前神楽とは

島根県隠岐諸島の島前3島で行われている神楽です。
社家と呼ばれる神楽師が伝承してきた神楽で、隠岐島前では江戸時代まで5社家ありました。

明治時代は一般の人も舞うようになり、近年では隠岐・島前神楽の保存会や同好会が発足しました。

島根県指定無形民俗文化財に選ばれています。


●村上家夜神楽で公演された隠岐島前神楽の演目

・寄せ楽

音楽と歌詞のみで、舞台を神を迎える場所として設定する演目です。
ここから隠岐島前神楽は始まります。

・神途舞

舞台を神を迎える場所として祓い清める神楽の男一人舞です。

・先祓い能

天孫降臨の神話で、猿田彦大神が天孫を迎える故事による能です。

隠岐島前神楽では一番最初に現れる神(面を付けた舞)なので「一番だて」ともいいます。

猿田彦👺は迫力があります。



猿田彦が
「おお吾は是れ 八重のちまたにすむ猿田彦大神なり、我先だって悪魔祓わんその為に神体ここに現れたり」と言い立てをした後、リズムが速くなります。


猿田彦が派手に舞うところも印象的です。

・巫女舞

神楽の演目の中に巫女舞があるのは、隠岐島前神楽の特徴の一つです。

随神能ずいじんのう

朝廷の御門守護神にして祀られている随神と大鬼(邪神)が剣とうち杖で戦った末、大鬼(邪神)を退散させるという内容です。


大鬼
随神


隠岐島前神楽では善神は白面、大鬼は黒面をつける傾向があるといわれています。そのため老若男女全てに分かりやすい舞になっています。

戦っている様子


神戻しかんもどし


音楽と歌詞のみで舞台から神を帰す神楽です。
隠岐島前神楽は「寄せ楽」から始まり、最後「神戻し」で終わります。

●村上家夜神楽を観たお客様の声、舞台の雰囲気など

満員御礼の夜神楽舞台


村上家夜神楽当日はあいにくの雨天でしたが、村上家資料館内の観客席が満席になるほどの賑わいでした。

観客の方からは

・随神能という演目が迫力があり、間近で観ることができて良かった。
・若い人たちが伝統ある神楽を舞ってくれて次の世代に繋げようとしていてるところが嬉しかった。
・隠岐島前神楽の観賞は非常に貴重な機会でした。
・5年前に海士町に来て初めて神楽を見て海士町に住み続けたいなと思った。 

などといった声がありました。

隠岐島前神楽はこれからも伝統継承されていってほしいです。

夜神楽のスタッフとして関わった海士町教育委員会の公式noteでも
村上家夜神楽に関する記事が公開されました!!
こちらも是非ご覧ください🙌



島との距離は離れても、気持ちはいつも近くに