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キンニャモニャと海士の夏祭りを未来に繋げるため クラウドファンディング型ふるさと納税を募ります!

1. はじめに

私たちは、海士町役場の若手職員を中心とした有志のメンバーで構成した、海士町大感謝祭2024運営事務局です。昨年度から多くの方のご支援をいただき、「海士町大感謝祭~老いも若きもキンニャモニャ~」として海士町の夏の祭りを続けることができていますが、担い手不足、物価高騰による開催経費の増加など祭りを取り巻く状況は厳しくなっております。

明治時代から続く海士町の民謡「キンニャモニャ」を持続可能な形で未来へ続けていくことを目的に、名称変更から2回目となる祭りの開催費用を募るためガバメントクラウドファンディング®を立ち上げました。

note記事をご覧いただき、応援いただけますと幸いです!


2. 「キンニャモニャ」の歴史

「キンニャモニャ」のはじまり

そもそも「キンニャモニャ」とは、民謡の囃子言葉(令和でいう「Bling-Bang-Bang-Born」)のことです。

キンニャモニャのはじまりには、諸説ありますが、ここではそのうちの1つをご紹介いたします。明治10年ごろ海士村菱浦の住人であった杉山松太郎さんが西南戦争に徴兵された時に、九州で覚えた歌と踊りをうろ覚えで海士に持ち帰って伝えたのが、今の海士の民謡キンニャモニャだと言われています。持ち帰ったのちに、宴会の席などにて島中で歌われるようになりました。

そんなキンニャモニャに大きな転機が訪れ、全国へ世界へ知られるようになります。昭和42年、NHKの「ふるさとのうたまつり」という番組から海士町のキンニャモニャを紹介したいという申し出があったのです。それまでキンニャモニャには決まった踊りの型がありませんでしたが、テレビ出演のために振付が付けられました。それが現在のキンニャモニャ踊りの型となっています。

親子でキンニャモニャ♪

このテレビ出演を機に広く知られるようになり、地元の女性たちで結成された「キンニャモニャキャラバン隊」の皆さんは、全国へ飛び回り、時には海外でもキンニャモニャを歌い踊り、海士町のPRと地域同士の交流に一役買っていました。

実は、海士町の民謡キンニャモニャは発祥の歴史がたどれるとても貴重な民謡だと言われています。雰囲気の似ている民謡が日本の各地に存在し、聞き比べるのも楽しいです。

詳しくは、あまコミュニティチャンネル制作の番組をご覧ください!

▼追跡どげこげ大百科「キンニャモニャのルーツを探れ」

キンニャモニャ祭りの誕生

時代は平成に移り変わります。バブル景気も終わり、海士町の経済の活性化のために何かいい方法は無いかと考えていた隠岐國商工会は、かつてキンニャモニャが地域交流に大きな役割を果たしていたことを思い出しました。

そして、島外から海士町へ多くの人に訪れてもらうために、地元住民も島外からのお客さんも一緒にキンニャモニャを踊って、文化を継承しながら多くの方と交流できるようなイベントを開こうということで平成8年の夏に第1回キンニャモニャ祭りを開催します。

キンニャモニャ祭りは、多い時には約1000人の人がしゃもじを両手に持って踊り歩く「キンニャモニャ踊りパレード」をメインに、全国各地の地域芸能、個性豊かなパフォーマンスが楽しめる唄と踊りの祭典です。

そして、踊りパレードとステージだけでなく、オープニング恒例の「餅投げ」、新鮮な島の魚介類や郷土料理を楽しめる出店、夏の終わりを感じさせるフィナーレの花火もあります。花火は、菱浦湾内から打ち上げられ、都会の光害や喧騒からかけ離れて、離島ならではの暗闇と静寂の中で、潮風を感じながら水中花火を楽しむことができます。キンニャモニャ祭りは、平成8年から約26年長く地域に愛され続けてきました。

詳しくは、あまコミュニティチャンネル制作の番組をご覧ください!

▼海士X(アマックス)「キンニャモニャ祭り」編

3. コロナ禍による中止を受け、祭り継続に課題

2023年、四半世紀の長きにわたり海士町の夏を象徴する「キンニャモニャ祭り」を企画運営してきた隠岐國商工会は、コロナ禍での開催継続の判断、中止期間(2年間)によるモチベーション低下と会員高齢化による人員不足など、様々な環境変化によって祭りを復活させる難しさを痛感していました。

しかし、当時行った祭りについてのアンケートにて、「フィナーレの花火を続けてほしい」という声が全体の96%に上り、多くの方が夏の祭りを心待ちにしていることが分かりました。

そこで、海士町役場へ祭りの方向性や企画を再考してほしいと申し出があり、海士町の唄と踊りの祭典を続けていくために、1年前、「海士町大感謝祭~老いも若きもキンニャモニャ~」と名称を変え、祭りを継続して行うことにいたしました。

菱浦港を照らす大輪の花火
写真:中村 徹也

昨年の祭りは、「キンニャモニャ祭り」を約25年間開催し続けた隠岐國商工会の皆様への感謝をはじめ、海士町に関わる全ての人に感謝を伝えるというコンセプトのもと、「承前啓後(しょうぜんけいご)」をテーマに、これまでの歴史を大切にしながら、新たな挑戦と交流に繋げるべく開催いたしました。県外に住む島に唯一の高校の卒業生や、期間限定で島の暮らしと仕事に挑戦するプログラム「大人の島留学」「島体験」の卒業生を招待し、町民の皆さんはもちろんのこと、関係人口との縁を深めるイベントを作りました。


▼昨年の「海士町大感謝祭2023」の様子はこちらから(祭りの様子は3:54~)

4. 今年のプロジェクトの詳細

海士町大感謝祭2024を、なぜやるのか

私たちは、海士町大感謝祭の準備を進める中で、キンニャモニャ踊りパレードをメインとする海士町の夏祭りは、海士町のまちづくりにおいて無くてはならない、非常に大切なイベントであるということを感じています。

キンニャモニャは、時に、宴会の席で、TV放送で「キンニャモニャキャラバン隊」として全国各地で、「キンニャモニャ祭り」として夏の海士町で、いつの時代も愉快に楽しく人と人をつないできました。私たちはこれからも、伝統民謡としてのキンニャモニャを、そして、たくさんの人と人を繋ぐきっかけとなる夏祭りのキンニャモニャ踊りパレードを守り続けていきたいです。

海士町では、『このままでは無人島になってしまう』との強い危機感のもと、『ないものはない』の精神で、地域課題を地域資源に変え、またピンチをチャンスにと変えながら、島の自立に向けた多くの挑戦を続けてきました。その島民の姿が島の魅力となって多くの交流を生み、更なる挑戦へと繋がっています。

このような輝きの連鎖を未来の子ども達に繋いでいくためには、老若男女が手を取り合い、世代を超えて挑戦を続けていくことが必要です。

港に掲げられる海士町の町政方針

私たちは、地域を超えて、世代を超えて、所属を超えて、地元住民も関係人口の皆様も一緒になって楽しむ祭りを作っていきます。例えば、踊りパレードの練習で移住者が地元の方と仲良くなったり、当日、踊りパレードへ飛び入り参加した方が島との一体感を感じたりと、そういったシーンをたくさん作っていきたいと考えています。多くの方と共に祭りを作り、その過程を楽しむことが、次のまちづくりのエネルギーへ繋がると信じています。

5年後も10年後も、8月末の祭り当日には、変わらず菱浦港に人が溢れかえり、皆が笑顔でしゃもじを打ち鳴らす。何年たっても変わらない景色を作り続けていきたいと願っています。

寄附金の使い道について

皆様からご支援いただいた寄附金は、海士町大感謝祭2024~老いも若きもキンニャモニャ~の運営費用に活用させていただきます。
<内訳>
・キンニャモニャ踊りパレードに係る費用
・飲食店等出店に係る費用
・ステージ設営に係る費用 等
※目標金額に達しなかった場合でも、ご支援いただいた寄附金は活用させていただきます。
※目標金額以上のご寄付をいただいた場合にも、運営費用として活用させていただきます。

ガバメントクラウドファンディング目標金額
【3,000,000円】

<内訳>
事業費 1,500,000円
返礼品にかかる費用 900,000円
事務にかかる経費 600,000円

ふるさと納税と返礼品について

ふるさと納税とは、好きな自治体(都道府県や市区町村)を選んで寄付できる制度です。任意の自治体に寄付することで、住民税や所得税が控除される仕組みです。

控除を受けられる上限は納税額によっても異なりますが、控除される金額は寄付金から2,000円を引いた金額と決められています。(自分が住んでいる地域へのふるさと納税も可能ですが、その場合は返礼品は受け取れません。)

<島外の方が寄付する場合>
 返礼品が受け取れます。寄付金額のうちの2,000円以外は、税金の控除を受けることができます。寄付額の50%がプロジェクトの活動予算として活用され、残りの30%が返礼品、20%がサイト手数料や経費に活用されます。
 なお、返礼品なしの寄附を選択することもできます。その場合、寄付額の80%がプロジェクトの活動予算として活用され、残り20%がサイト手数料や経費に活用されます。

<町民の方が寄付する場合>
 返礼品を受け取ることができませんが、上限額内であれば住民税や所得税の控除対象となります。寄付額の80%がプロジェクトの活動予算として活用され、残り20%がサイト手数料や経費に活用されます。

寄付方法について

「クレジットカード決済」、「キャッシュレス決済」、「郵便振替」、「現金書留払い」、「町指定銀行口座振込」、「海士町役場交流促進課での窓口払い」等を選択いただけます。

※海士町役場交流促進課での窓口払いの方法
① 交流促進課(Entôバンケット内)へ直接現金をご持参ください
② 寄付申し込み用紙へご記入をお願いします
③ 後日、領収書および寄付受領書をご自宅へ郵送いたします

海士町の人気返礼品をご紹介します!

①いか

②隠岐牛

③海士のいわがき

▽必見!島グルメ特集マガジン
海士町の海の恵み・山の恵みを味わい尽くす!食レポをお届けしております。シビアに味をお伝えするのはもちろんのこと、内容量もわかりやすくお伝えしております。

返礼品に迷われている方は、ぜひご参考にしてみてください。


6. 大江町長メッセージ

海士町では島民一丸となって承前啓後の考え方を根底に「海士町の新時代」という次なるステージへ飛躍するため、島の様々な挑戦を推進しながら、一層魅力的な町を目指してまいります。海士町大感謝祭2024は、海士町の第二期海士町創生総合戦略・人口ビジョン「海士町エンジン全開計画」で描いた理想の海士町を体現するような祭りになると考えております。

理想の海士町像とは、
①自然と伝統文化、経済、最先端技術が調和する島
②老若男女が手を取り合い、新たな時代を切り開く島
③若者たちが集い、循環し続ける島 の3つです。

海士町大感謝祭2024を通して、伝統民謡「キンニャモニャ」を若い世代へ繋ぎ、老若男女、島留学の卒業生、地元・観光のお客様問わず「一緒に楽しもうや!踊ろうや!」という言葉が飛び交い、海士町により一層の一体感が生まれる祭りになることを期待しています。

本ページをご覧いただいている皆様、海士町のまちづくりを応援してくださる皆様からのご支援を心からお待ちしています。


島との距離は離れても、気持ちはいつも近くに