ないものはない 海士町公式 note
隠岐から地球を知るー当たり前ってけっこう不思議
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隠岐から地球を知るー当たり前ってけっこう不思議

ないものはない 海士町公式 note

2022年4月29日~5月30日まで、Entô(ユネスコ世界ジオパーク初となるホテルとビジターセンターを備えた複合施設)のジオラウンジにて、た企画展示「隠岐片麻岩ってなあに?」が開催されました。展示の様子や行ってみての発見をご紹介させてください。

企画展示ポスター


この企画展示には大切な裏テーマが

企画のタイトルに「隠岐片麻岩(おきへんまがん)」とありますが、ただ隠岐片麻岩のことを紹介する展示ではなく、そこには大切な裏テーマが。

案内人の方にお話を聞いたところ、「この企画展示は隠岐片麻岩を切り口に、隠岐の歴史を知るだけでなく、日本列島、さらには地球という大きなスケールでの出来事を知ることができます。ぜひ、隠岐を通して地球のことについて考えてみてください。」とのこと。

入場は無料で、ホテルに宿泊していない人でも訪れることができ、全ての人に開かれていました。

では、実際の展示の様子をご紹介します。


子どもは楽しく、大人は楽しく深く

ジオラウンジの展示コーナー


隠岐片麻岩

こちらが本日の主役、隠岐片麻岩。人生で初めて岩をじっくり見つめましたが、全く同じ岩はこの世に一つもないのか、と思うと不思議な気持ちになりました。

誕生したのは約2億5000万年前。当時の海はこんな様子だったそう…

画の右上で泳いでいる青色の生き物は、爬虫類のケイチョウサウルス。その化石がこちら。

ケイチョウサウルスの化石


こんなクイズも!「ケイチョウサウルスと一番近い生物はどれでしょう?」

次の画像に答えが載っているので、見当がついたらスクロールしてくださいね。



答えは「首長竜」でした!首長竜って恐竜っぽいなっと思っちゃいましたが、トカゲに近い生き物だったんですね。ティラノサウルスが鳥の祖先だということにもびっくり。

こちらは先ほどのイメージ画の右下に伸びていた桃色のもの、植物に見えますが実はウミユリという動物!

ウミユリの化石


予備知識がなくても楽しめるような展示に工夫を感じました。

お子さんもきっと楽しめたであろう展示もたくさんあったので、子どもは楽しく、大人は楽しく+深く学べたのではないでしょうか。


隠岐片麻岩ってなんだろう

窓の外に敷き詰められている隠岐片麻岩たち

隠岐片麻岩は約2億5000万年前に誕生し、地面の奥深くに広がるプレートが大移動したことで大地と大地がぶつかり合い、その時の圧力によってできた変成岩だそう。

様々な成分によって変成されているため、画像のように、白一色、薄緑、赤混じりのまだらなものもありました。

島前では、野外に地層や岩石が露出している場所がないため、島前で見られる場所にでている隠岐片麻岩は全て島後から持ってきたものだそうです。

隠岐ジオパークガイドブック・15頁より


この図は、島後の地質がどんな構成になっているかを表したもの。図中の濃い桃色部分が隠岐片麻岩です。こう見ると島後の面積に対して、かなり少ない範囲にしか分布していないことがわかります。つまり、島後の中でも隠岐片麻岩は一部の場所でしか採れない貴重な岩石なんです。

隠岐ではこの隠岐片麻岩がかたくて丈夫であることから、道路の舗装の砂利や埋め立て、消波ブロックなどに使われているそうです!そんなすごいものが身近なところで私たちの生活を支えてくれていたんですね。


隠岐片麻岩が教えてくれること

今回の企画展示のテーマは隠岐片麻岩を通して地球を考えることでした。では、隠岐片麻岩がどう地球に関係するのでしょうか?

案内人の方に聞いてみると、隠岐片麻岩は地球とのつながりを私たちに証明してくれるそう。それは、日本列島が昔ユーラシア大陸の一部だったということ!

隠岐片麻岩と同じ片麻岩がユーラシア大陸にも分布しており、日本列島と隠岐諸島をパズルのように合わせると分布がぴったりと繋がるんだとか!

「大地の成り立ち篇 Geohistory of the Oki Islands」より

隠岐片麻岩は隠岐にとってだけでなく、日本、地球の歴史など、学問的にもとっても貴重な岩石だったんですね。

日本列島の成り立ちについて隠岐片麻岩がどう関わっているのかについては、隠岐ユネスコ世界ジオパークの動画でとてもわかりやすく説明されているので、ぜひこちらもあわせて観てみてください。

隠岐片麻岩についての解説は、動画の3分から5分くらいの部分です。


ジオラウンジから撮れた一枚


私たち一人ひとりが見れる地球は長くてたったの100年ですが、その地球には46億年の歴史があって、これまで色んな変化を遂げて今の形で存在しています。しかも、それは今もなお変化し続けており、また何万年後、何億年後には全く違う形になっているかもしれませんね。

置かれていたパンフレットにこんな素敵な言葉がありました。

「この星は、なんて驚異やふしぎに満ちているのだろう。わたしは、なんてちっぽけな存在なのだろう。この風景もわたしも、いつかはなくなってしまうのだろう。

数億年も昔から連続する大地の変化を経て、いま目の前に存在する隠岐は、日々の暮らしの中で忘れかけていた、当たり前のことに気づかせてくれます。」

私たちが当たり前に生きているこの地球、けっこう不思議。
当たり前ってなんでしょうね。


Geo Room Discover

企画展示の左手にあるGeo Room Discoverも併せて観てきました!隠岐と地球の成り立ちについてより深く学ぶことができました。

地球と隠岐の軌跡


こちらは今回の企画展示と違い、常設されている展示です。島民・観光客・宿泊の有無関係なしに、誰でも出入り自由なんです!

7:00~22:00入場することができ、9:30~18:00であれば案内人の方がいらっしゃいます。

自分で回るのももちろん楽しいですが、ぜひ案内人の方に解説していただきながら回ってみてください。色んな発見があり、隠岐での暮らし方や、隠岐を見る目、地球の捉え方が変わると思います。

海士町にお越しの際はぜひ、気軽に訪れてみてくださいね。


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ないものはない 海士町公式 note
「ないもの」はなくていい。大切なモノゴトはすべてここにある。島根県隠岐諸島に位置する挑戦の島、海士町(あまちょう)です。私たちの「島じゃ常識」を発信中! 2011年に「ないものはない」宣言 → https://naimonowanai.town.ama.shimane.jp/