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青梅の収穫と海士町ブランド『蘇婆訶梅(そわかうめ)』が届くまで
気づけば6月。青梅が収穫時期を迎えました。梅干しや梅酒、梅ジュースなどを思い浮かべますね。
今回は、海士町崎地区にある丹後貴視さんが管理する梅林にお邪魔してきました。
その様子お届けしたいと思います。
海士町の最南端崎地区の梅林へ
丹後さんは、かつて海士町で盛んに生産されていたみかんを復活させようと発足された、「崎みかん再生プロジェクト」に携わる一人。
梅林もみかん畑とあわせて任されたと話します。
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梅林になる梅は
「南高(なんこう)」
「梅郷(ばいごう)」
「紅映(べにさし)」
「十郎(じゅうろう)」 の4種類。
「梅は何種類も植えないと受粉しないので必ず2、3種類は植えている」と話す丹後さん。
毎年収穫の時期になると地域のみなさんと協力して梅の収穫をするとか。
この日は島食の寺子屋、大人の島留学のみなさんと一緒に梅の収穫をしました。
「紅映(べにさし)」と「梅郷(ばいごう)」の収穫
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梅林を見る限り、すべて同じ木に見える…。
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しかし、間違えないように見分けるポイントが!
丹後さんの管理する梅林では木にテープが巻かれ品種の区別がされています。
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「紅映(べにさし)」は木が低く、比較的簡単に収穫することができます。
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種が小さく、肉厚なのが特徴!
しかし、皮が薄いため病気にもなりやすい品種だとか。
梅干しがおススメですが、何にでも向いているオールラウンダーだといいます。
ほっぺのような実の赤みも特徴的ですね。
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お次は緑のテープ、「梅郷(ばいごう)」。
こちらは木が高いため、脚立を使って収穫します。
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サイズは先ほどの「紅映(べにさし)」に比べると大きい!
一方で実の大きさに比べて果肉が硬いので、「梅郷(ばいごう)」は梅酒に向いているそうです。
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日も差し暑くなってきた梅林。
途中に休憩をはさみながら、もくもくと詰んでいきます。
今日の収穫目標は200㌔!と、丹後さん。
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なるべく病害虫が発生しないように、人の手による虫の駆除や剪定を行っているといいます。
確かに虫食いが少なく、梅はとってもキレイ!
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別の場所で収穫をしていた「紅映(べにさし)」チームのところへ戻ると収穫コンテナには大量の青梅が!!
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最後は全員で「梅郷(ばいごう)」の収穫に取り掛かります!
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みんなで採ればあっという間にカゴもいっぱい!
「では戻りましょう」と丹後さんの合図で本日の収穫は終了です。
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一粒一粒丁寧に選別
旧崎小学校体育館へ移動し、収穫の後は梅の選別を少しだけ体験させてもらえることに!
さっそく選果機に収穫した梅を流し込みます。
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見本をもとに、一粒一粒丁寧に目でチェック!
黒点の数やキズで判断し、A・B・Cと梅にランクをつけます。
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ランク分けをした後は選果機でサイズごとに選別。
小さいモノから穴を通りそれぞれ収穫コンテナへ。
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このあと袋詰めされた青梅は地元の商店などに出荷されます。
海士町noteスタッフの自宅でも、梅シロップに!
完成へ向けて順調に砂糖が溶け始めてきました。
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海士町ブランド『蘇婆訶梅(そわかうめ)』
丹後さんが管理する梅林で採れた青梅は、完全自然栽培!
無農薬で肥料も一切使っていません。
崎地域になる梅は2004年に島おこしプロジェクトの一環で植えられました。
神奈川県小田原市にある曽我梅林の梅農家さんから計140本の梅の苗木を手配し、崎地区と役場のみなさんで植樹。
その梅林を「蘇婆訶梅林」と名付けたそうです。
今回収穫した梅の一部は、海士町のブランド梅干『蘇婆訶梅(そわかうめ)』に使用されます。
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詳しい経緯はこちらのリンクからもご覧いただけます!
蘇婆訶梅(そわかうめ)は1粒1粒丁寧に育てられ、選別された青梅を海士乃塩(天然塩)に漬け込み、昔ながらの製法で3年かけてじっくり作られるといいます。
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地元の商店をはじめ、ネットショップや埼玉にある自然食品屋さんにも出荷され、良質な梅として非常に親しまれている「蘇婆訶梅(そわかうめ)」。
『蘇婆訶(そわか)』という言葉には、「幸あれ」という意味が込められているそうです。
島に吹く潮風でミネラル豊富に育つ梅。
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丹後さんの管理する梅林では、6月20日頃まで収穫が行われるとのこと。
こうして今年もみなさんのもとへ幸せが届けられます。
(R5年度 島留学生:渋谷)