年度はじめのご挨拶で各地区に
みなさんこんにちは。
大人の島体験生として海士町教育委員会にインターン中の名取彩雲(なとりあやも)です。
5月初旬、海士町教育委員会の職員の方と共に、各地区へのご挨拶に伺いました。
海士町の「地区」とは?
海士町は、一島一町制で、中ノ島という島まるごとが海士町です。全部で14の地区があります。
これらの地区は、北の方が「海士方(あまがた)」、南の方が「上方(うえがた)」とまとめて呼ばれます。地区ごとに公民館があり、各地区に区長さんと公民館長さんがいて、地区の中や、地区と海士町をつないでくださっています。
海士町教育委員会の地区担当職員
海士町教育委員会には、町内の各地区の担当職員がいます。地区担当の主な役割は、地区や地区公民館の相談窓口です。例えば、地区内の神社で破損箇所があったことを区長さんが地区担当に相談すると、地区担当が役場の文化財担当に連絡して、対応することになります。いわば、地区の伴走者のようなイメージですね。
年度はじめのご挨拶で行っていること
今回は、各地区の区長さんと公民館長さんのお宅を訪問し、今年度の地区担当職員の紹介と、直近で行われるイベントのご案内をしました。
ここ海士町では、公民館長会や町内の学校の校外学習など、教育委員会が運営に携わるイベントに地域の方が参加・協力してくださる場面がたくさんあります。そこで集まった町民の方々のアイデアは、様々な次なる共育の機会を生みだしています。
今日のひとコマ
▼ 親子島留学とは
発信者から:あもメモ
私が普段住む都市部では、町内会長さんなど、地域住民による任意団体を取りまとめる人と、自治体職員の連携は強くない場合がほとんどでした。
しかし、海士町では職員さんが時間をかけて車で一軒一軒お宅を回り、顔を合わせて直接挨拶を行っていることを知り、大変驚きました。コロナ前なら、「郵便でやりとりしたら効率がいいのに…。」と思っていたかもしれません。でも、今の私にはこの「挨拶回り」がとても大切な時間に思えます
コロナ禍を経て、何においても「会わなくてもできる方法」を見つけることが得意になってしまった私ですが、「会うからこそできること」も今までよりたくさん気付けるようになったのかもしれません。
海士町ではこのような「会う」活動の積み重ねがあるからこそ、自治体と住民という一見距離がある間柄でも、互いに相談がしやすく、集まって話し合う際も意見が出しやすい環境ができるのではないでしょうか。
それは、規模が小さい離島海士だからこそできる贅沢で素敵なやり方だと感じます。