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関東地方で暮らす人と、島をつなぐ場。「関東海士後鳥羽会」

関東海士後鳥羽会事務局理事の栗山さんからお知らせです💁‍♀️


ふるさと海士を感じるご縁をつくりつづけたい

昨年、44回目を迎えた関東海士後鳥羽会(以下後鳥羽会)は、海士町から離れて暮らす出郷者が、ふるさと海士町を懐かしみ、ルーツを忘れず、町との交流を通して心の安らぎを求める会として、長きにわたって続いています。

海士後鳥羽会とは
海士町出身者、及びその縁故者の親睦を図る目的で、結成された会です。島を離れた出郷者同士、そして海士町の方々も交えての活発な交流を通して、海士町の発展に寄与しています。

関東海士後鳥羽会と、かかえる問題点

海士町で生まれ育った私たちは、本土から遠く離れた島の性質上、多くが仕事や進学のために島を離れます。Uターンで再び戻ってくる人もいる一方で、そのまま島を離れて暮らす出郷者が多いのが現実です。

関東にも多くの出郷者、海士町にゆかりのある方々がいらっしゃいますが、後鳥羽会への参加にはつながっていない状況です。会の案内を送ろうにも住所がわからない場合が多く、このような現状が後鳥羽会の会員数減少と高齢化という問題につながっています。

私は昨年から後鳥羽会の幹事となりましたが、実は長い間、後鳥羽会には参加していませんでした。あるきっかけで関東在住の同級生3名と共に幹事となり、会のお知らせ発送や内容の調整を担当する世話役として、「後鳥羽会をもっと良くしよう」と思う一人として、活動するようになりました。

40余年前、都会にあこがれる女子高生だった私は、進学を機に島を離れました。進学、就職、結婚と続き、島へはお盆にしか帰らない時期が何十年も続きました。しかし、最近は一人暮らしの母の様子を見に度々帰省するようになり、改めて島の良さを感じるようになりました。

歳を重ねるにつれ、畑を耕して野菜を作ったり、季節ごとの花を楽しんだりする田舎暮らしの良さや自然の美しさが、ますます心に響くようになりました。
一方で、過疎化が進む地方が多い中、若者が集まり、様々な活動を通して、島の人たちも生き生きと暮らしている海士町を見ていると、「島は頑張っているよ、あなたも頑張れ」とエールをもらっている気がしました。

そのような背景があったからこそ「私も何か恩返しがしたい」と背中を押され、後鳥羽会の手伝いを始めたのだと思います。
また、私と同じように海士町への郷愁や未来への思いを持つ方々がもっといるのではないかと感じるようになりました。


「関東海士後鳥羽会」の活動

後鳥羽会は島から出て関東地方で暮らす人と、島をつなぐ場です。久々に会う方々とふるさとの言葉で話し、しげさ節やキンニャモニャなど島の民謡を聴いて、歌って、踊って、懐かしく楽しい時間を過ごしています。

海士町からも町長をはじめたくさんの方々にご参加いただき、最近ではIターンや大人の島留学関連の若者達も多数参加して、世代を超えたコミュニケーションができています。

出郷者の若い人にも、もっと参加してもらえたら、後鳥羽会の未来も明るいと思います。

後鳥羽会では海士町や企業からのご支援もあり、町で生産したお米のプレゼントや隠岐牛や隠岐汽船のチケット、ホテルEntôの宿泊券など豪華な商品を提供していただいた抽選会があり、大変盛り上がります。

インターネットの普及により、調べれば海士町の活動はよく分かりますが、ネットの利用が少ない人、特に高齢者は海士町の最新情報を得ることが難しいのも現実です。 

後鳥羽会では「海士町のあっやこっやニュース」を動画にして紹介するコーナーがあります。
何年も帰郷していない人たちにとっては、変わらない山々、変わりゆく町並みや港、お祭りの様子などとても懐かしく感じられる内容となっています。

後鳥羽会に参加したことで同級生たちと再会し、「同窓会が何年ぶりにできた!」など、つながりが生まれる場面もありました。

新しいアイデアを取り入れて海士町が生き生きとしているように、後鳥羽会も長く続けていけるよう、みなさんのご協力をいただけたら嬉しく思います。

「こんな会だったら参加したい」アイデアもお待ちしています。
後鳥羽会は今まで支えてくれた人たちのおかげで44回も続いています。
次につなげ伝えていくにはあなたの参加が必要です。

後鳥羽会の参加には海士町と関わりがあること、島につながる情熱があれば大丈夫です。

「海士町は今どうなっているのかな?」そう思われたらぜひご参加ください。そして後鳥羽会でやったら楽しそうなこと、参加してみたいと思えることなど、アイデアをお寄せいただけると嬉しいです。

noteを見られない人、知らない人が周りにいらしたら、後鳥羽会が続いていて、「参加者募集しているよ!」、「おもしろそうだよ!」とこの情報を伝えてみてくださいね。

島からやってきた仲間や縁ある人たちと海士町を懐かしみながら、未来へと続く思いを話して、元気になれるひとときを一緒に楽しみましょう。

第45回関東海士後鳥羽会総会の日程は以下を予定しています。

令和7年5月25日(日) 11:30~ 主婦会館プラザエフ(四ツ谷駅)

海士町にゆかりのある方や、興味をお持ちの方は、
事務局長吉野までご連絡ください。
Mail:yoshino5108■gmail.com ( ■を@に変えてください)


関東海士後鳥羽会事務局 栗山


島との距離は離れても、気持ちはいつも近くに