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海士町の魅力、再発見!ー考え方を変えるきっかけになった

2022年11月5日(土)、株式会社AMAホールディングスと海士町役場還流おこしプロジェクト主催で「第9回わがとこバスツアー(通称、わがバス)」を行い、海士町の福井地区、なでしこ会の7名のみなさんが参加されました。

参加者のみなさんと運営スタッフで集合写真を撮りました。


わがバスとは、徳島県神山町の取り組みをモデルにつくられ、海士町で昨年12月にはじまったバスツアーです。海士町民のみなさんが海士町にある事業所を実際に訪問し、そこで働く人はどんな想いで、どんなことをしているのだろうか…など町でよく見かけるあの人や事業所に関する様々なことを再発見していただけたら…という気持ちを持ちながら運営しております。

当日の流れ
12時に福井公民館に集合&はじめの会
島食の寺子屋
海藻センター
島前研修交流センター「三燈《さんとう》」
海士町複業協同組合
交流施設にて終わりの会
福井公民館に戻り、17時頃解散


福井公民館に参加者のみなさんが集まると、運営事務局が当日の予定や注意事項などの説明を行いました。その後、お互いのことを知るために、運営側、参加者側それぞれ自己紹介を行い、一緒にお昼ご飯を食べました。


わがとこバスツアー出発!

まず、今回のバスツアーの最初の行先は、崎地区にある「島食の寺子屋」です。

「島食の寺子屋」は、和食の料理人を育成する料理学校で、一般社団法人海士町観光協会が運営しています。海士町の食材のみで調理実習を行っているそうで、隠岐神社内にある、「離島キッチン海士」で団体の観光客向けに料理提供をする実践型授業も行っているそうです。

島食の寺子屋コーディネーターの恒光さんが説明してくださいました


訪問した時は、20代の生徒さんが数名おり、それぞれ料理を作っていました。その中の1人の生徒さんがわたしたちのためにだし巻き卵を作ってくださいました。とっても美味しかったです!入塾すると、あのような美味しいだし巻き卵を作ることができるようになるのだなと考えると、わたしも学びたくなりました。

元保育所を改装し、島食の寺子屋の校舎になっています。


訪問した事業所の感想を書いているところです。


生徒さんが実演でだし巻き卵を作ってくださっています。


島食の寺子屋を卒業されると、個人料理店に就職し、料理人のアシスタントからはじめる人が多いらしいです。卒業しても夢に向かって頑張ってほしいですね!

ここから先は、すべて菱浦地区にある事業所をまわりました。

バスの移動中は、運営チームが考えていた各事業所に関するクイズやなぞなぞを出題し、楽しみました。

 

海藻に特化した研究を行っている

2つ目に訪問した事業所は、「海藻センター」です。
「海藻センター」は、レインボービーチのそばにある、岡部株式会社海洋事業部が運営する応用藻類学研究所のことです。全国的にも珍しい“海藻”に特化して研究を行っており、具体的には、海藻や魚介の資源を守りながら環境を整える研究や、海藻の有用な働き、成分物質を探す研究や活動などを行っていると話してくださいました。

事業所に到着しました。


わたしたちが普段何気なく食べている海藻類は、こうした研究者がいらっしゃるおかげで安全に食べることができているのだなと知り、食べものを粗末にできないなと改めて感じました。

また、説明をしてくださった担当の方は、地球温暖化の影響が少しずつ出はじめており、このまま何もせずにいると、100年後くらいには海藻がなくなるかもしれないとお話していました。このお話がわたしの中では強く印象に残っています。温暖化の進行を食い止め、海士町でとれる海藻をいつまでもおいしく食べることができる状態に保つにはどうしたら良いか、わたしたちも真剣に考えなければならない問題だとSDGsの大切さに改めて気づかされました。

  

「地域に根差した寮」を目指している高校生たち

3つ目は「島前研修交流センター“三燈”(さんとう)」を訪問しました。
“三燈”は、隠岐島前高校の男子高校生が暮らす寮のことで、本土から来た生徒さんが45名いるそうです。

2段ベッドをいくつか並べた6畳程の部屋に7~8名が生活していると聞き、驚きました。階段に物干し竿を掛け、限りあるスペースを有効に使い、工夫して生活している様子が見受けられました!

その他に、ハウスマスターの方が1名いらっしゃり、計46名で生活しているそうです。

担当の高校生と参加者のみなさんと記念撮影


寮は2階建てで、そのうちの1階は寮生以外も利用可能なのですが、知っている人がほとんどいないらしく、「誰でも利用できる場所」ということをどうやって広めていこうかと考えているようでした。

まるどマーケットに出店したり、高校生カフェを開いたり、「地域に根差した寮」を目指して寮生活を送っているらしいです。

10代で実家を出て、海士町でそれぞれの目標に向かって頑張っている姿をみると、応援したくなりますね。

 

いろいろな仕事を掛け合わせ、わたしたちらしく編んでいく

最後の事業所は、海士町複業協同組合です。
スライドを使用し、AMU WORKの事業内容の説明を行いました。

海士町交流施設で行いました。


AMU WORKとは、様々な仕事を組み合わせ、季節に応じて場所を変えながら働く複業スタイルのことで、この働き方を「いろいろな仕事を掛け合わせ、わたしたちらしく編んでいく」という意味が込められているとのこと。

 

海士町にいながら知らないことがたくさんあった

バスツアー終了後に、なでしこ会でわがとこバスツアーを企画された川本さんにお話をお伺いしました。

インタビューに答えてくださった川本さん


ーわがとこバスツアーの応募のきっかけを教えてください。
川本さん:

福井地区のなでしこ会の活動の中で何かしたいと考えていたときに、海士町で配布している「広報海士」を見つけたため応募しました。
バスツアー後は、みなさん「参加してよかったです」と言っていましたし、「また参加したい」という声も聞けました。


ー川本さんが参加されてみてのご感想や、気持ちの変化を教えてください
川本さん:

海士町にいながら知らないことがたくさんあったため、それを知ることができてよかったです。全4つの事業所を見学させていただきましたが、それぞれの事業所で気持ちに変化がありました。

中でも特に印象的だった事業所は、「島前研修交流センター(三燈)」です。自分の意思・考えを持ち、島前高校に入学するという選択をした子どもたちから刺激をもらいました。

昔と比べ、今の若い世代は自分の意思で自分から行動する人も増えているので、私たちも少しずつ考えを変えていかないといけないなと思いました。そのような考えを持った高校生と近い距離で話すことができ、良い経験になりました。




川本さんをはじめ、福井地区なでしこ会のみなさん、ありがとうございました。うれしい感想をいただくことができ、運営側も安心しています。

わがとこバスツアーは今月も行う予定です。興味をお持ちになった方はぜひご参加ください!みなさんのご応募、お待ちしております。


お問い合わせ先
海士町役場 わがバス担当
TEL:08514-2-0112
主催:海士町役場 還流おこしプロジェクト&AMAホールディングス


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