使われなくなった家具が大変身!!新しい役場の家具を一緒につくるワークショップ
今年の秋に完成予定の「海士町の新しい役場」では、新品の家具を買うのではなく、使われなくなった椅子や島内の廃材を活用し、再生家具(リメイク家具)を設置します。
7月26日~28日には、島根県江津市の家具職人チームSUKIMONOさんにご協力いただき、再生家具をつくるワークショップを開催しました。
ワークショップ初日はいらなくなったジーンズを活用し、おしゃれな椅子が完成しました👖
こちらの動画も!ぜひご覧くださいね🎬
2日目は、島内のホテルや役場で使われていた椅子をリメイクします!!
早速、SUKIMONOのみなさんに教えていただきながら家具づくりのスタートです!
まずは、座面づくりからはじまりました!
木材を選んで、子どもたちも丸ノコで木を切る作業に挑戦です!
木材は古民家を解体した際に出たものを使用。
古民家の材木は質が良く、非常に強度が高いといいます。
決められた長さに切った木材を4枚ならべて、丸く鉛筆でかたどります。
ジグソーという道具をつかって鉛筆でなぞったしるし通りに切っていく作業。
枠からはみださないように子どもたちも真剣です!!
お隣では、サンダーという電動やすりで山なりに切った木材を丸くなめらかに削っていきます!!
細かい調整は手動のやすりでも!!
木材を組み合わせるとこんな感じ!!
まーるい座面の土台ができてきました!
これを木材の厚みを変えながら5枚つくります。
みなさんもくもくと作業に集中するなか、気づけばお昼の時間がやってきました!!
この日は、島ばっばの扇谷さんによるワンプレートランチ!
扇谷さんの育てたお野菜から島の大敷網(定置網)で獲れた新鮮な魚。
海士町がたっぷり詰まった贅沢なお昼ご飯でした✨
おなかを満たしたところで作業再開🙌
座面の土台を重ねていきます。
ボンドをつけて貼り合わせていく作業です!
バチン、バチンとエアくぎ打ち機で板が離れないように固定をしながら!
くぎ打ち機は重く、結構力がいるみたいです。
板を重ねて、くぎ打ち機で固定。このような層をつくっていきます!!
5枚重ねたら、固定した釘をしっかりトンカチで打ち込む🔨
仕上げはオイルフィニッシュです!!
木を傷めない塗料で木材の保護と強化をしていきます。
塗ったオイルをタオルで拭き取ると、
木目を生かしたきれいな仕上がりになりました✨
座面ができたら、お次は背面へ!
背面はちょっと丸のサイズを小さくして、座面と同じような手順でつくっていきます。板の層は3枚です。
座面と背面ができたら、張り替える作業!
長年使われ続けた椅子が生まれ変わる瞬間です。
先ほど作った座面から取り付けられます。
背面も取り付けたら…
じゃじゃーん!木の椅子の完成です👏👏
ひとつひとつに個性があり、あたたかみのある椅子が仕上がりました。
イベントを振り返りSUKIMONOのみなさんは、
「作業しているみなさんの姿は、目がキラキラしていて、顔がすっごくよかった。完成した瞬間の達成感は、かけがえないなと思いました。」
「ワークショップを通して、モノづくりの楽しさがどんどん連鎖していったらうれしいです!」
と話してくださいました。
ワークショップに参加された方からは、「同じ形の椅子でも木の種類によって、見え方が違って面白いなと思いました!」、「いろんな方々と共同作業ができたこともよかったです」という感想も。
5年後も10年後もみんなでつくった家具が
使われ続けるとうれしいですね😊
未来に残るモノづくりを考える勉強会
ワークショップ最終日には「~離島における未来に残るモノづくりとは~地域内経済循環と担い手のこれからを考える」と題した勉強会が行われ、ものづくりやインフラ事業に携わるみなさんの意見交換会が行われました。
第一部は、株式会社吉崎工務店 吉崎さん、SUKIMONO株式会社 平下さん、合同会社里山インストール 小林さんによるパネルディスカッションです。各事業紹介からお三方が考えるモノづくりへの想いが届けられます。
第二部のグループディスカッションでは、「人材育成」や「担い手不足」などの課題も飛び交うなか、「モノづくりに対して幅広い視野が持てる学び場の提供」や「航路の開拓」、「誰にでも開かれた里山をつくりたい」など、「こんな島でありたい、こんな未来でありたい」が共有されました。
新しい役場の完成に向けたイベントもまだまだ続きます🙌
8月には新庁舎内覧ツアー、9月には家具づくりワークショップ第2弾が開催予定です!
お申し込みはこちらから👇
こちらもぜひ!ご参加くださいね😊
(海士町note担当:渋谷)