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海士町に来てはじめての夏。8年ぶりという地区大祭にいってみた。

夏の風物詩の1つである「お祭り」
田園風景が美しい、海士町東地区では8年ぶりとなる大祭が執り行われました。そんな大祭の模様を写真とともに、お届けします。

7月20日(木)8年ぶりとなる大祭1日目。

神幸祭しんこうさい1日目は、神輿に乗られた神様がお休みになる仮の建物、御仮屋おかりやにむけて神輿を担ぎます。

神輿は神様の乗り物。神様が神輿にお遷りになり、地区内のあちこちを巡ることで地域の安全と繁栄を祈ります。

出御の神事が執り行われました。
どうか安全に。
獅子舞が頭をパクっ

神社の鳥居から神輿を出す「宮出し」がスタートしました。

鳥居から出す、出さないの激しい攻防
大きな掛け声とともに御仮屋の場所を目指します。
東地区内をひたすら練り歩き、
ときには民家にも。見ているこっちはハラハラしました…。
夕日で空がオレンジになるころ、御仮屋の前には神輿がやってきました。
御仮屋に神輿を引っ張ります。
神輿が無事に御仮屋に入りました!
神様は総代さんに守られ一晩お過ごしになります。


7月21日(金)大祭2日目。

13時から神事が執り行われ、前日御仮屋でお休みされている神様が神輿とともに、東神社にお還りになります。

大祭を彩る道中神楽がはじまりました。
舞と力強いお囃子に気持ちが高ぶります。

耳にのこるリズムに虜の道中神楽

担ぎ手は円陣を組み、いざ出発です!

気合いを入れます。
太陽が照りつけるなか、掛け声を合わせて出発です。
東地区内を練り歩きます。
地元の商店にも担ぎ手がごあいさつ。
しっかり水分補給も。地域のみなさんありがとうございます。
東神社へ戻ります。

神輿は休憩をはさみながらも、約4時間近く担がれ、東神社に戻ってきました。鳥居では、神輿を押し入れる力と押し戻そうとする力が拮抗し、激しい攻防が繰り広げられます。

海士町の地区の大祭に見られるという激しい「宮入り」の様子を見ることができました!

お神輿が東神社に還ってきました。

神社に戻ってきてもすぐに拝殿には向かいません。
境内でぐるぐるかけ廻ります。

激しさを物語ります。
拝殿に近づくとまた、押し返される。

いよいよ拝殿へ。
ここでも拝殿に入れようとすると押し返される。
いつ入るのだろうかとソワソワしてきました…。

5~6回押したり引いたりと攻防が。
最後は引っ張られるも、一気に押し込み。
神輿は拝殿に還り、地域の繁栄を願いました。
お疲れさまでした。


海士町に来てはじめて迎えた夏。
今も受け継がれている伝統文化を目の当たりにして、
感動と衝撃を受けた海士町生活4か月目のこと。

「ここ最近で一番よかった」という地元の方の声が印象的でした。



(R5年度 大人の島留学生:渋谷・柿添)


島との距離は離れても、気持ちはいつも近くに