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保々見地区で「本の宅配便」を行いました

みなさんこんにちは。
大人の島体験生として、教育委員会でインターン中の名取彩雲(なとりあやも)です。
5月中旬、保々見地区で行われた「本の宅配便」に同行してきました。

「本の宅配便」とは

海士町では、「島まるごと図書館構想」と題して、島内のあらゆる場所で本が借りられる仕組みがあります。

その取組の一つとして、教育委員会では2か月に一度行われる地区での健康相談に併せて、「本の宅配便」という移動図書館サービスを行っています。健康相談は健康福祉課、図書のセレクトは海士町中央図書館が行っており、町民の方に見えやすい行政の中の協働イベントとも言えます。

当日の様子

健康相談に来られた方は、はじめに血圧測定や保健師さんとの面談などの健康チェックを受けられた後、「フレイル」(健康な状態と要介護状態の中間)についてのワークショップに参加されました。

私たち「本の宅配便」チームもワークショップに参加し、地区の方とお話しさせていただくことができ、賑やかな会となりました。

今回、本の貸し出しはありませんでしたが、地区にどんな方がいらっしゃるのか、どんなことが喜んでいただけるのかを知る機会になりました。
特に、コロナ禍では社会参加の機会を作ることが難しいという意見を頂きました。社会参加は、健康維持の観点でも重要で、地域共育係においても、どのように感染対策に配慮しながら老若男女の社会参加の機会を作るか、常に考えているテーマです。

今日のひとコマ

コロナ禍では、このような小さなイベントも大切な社会参加の機会です。

発信者から:あもメモ

一般的な移動図書館は、各地を巡回して図書館を利用しにくい地域の人にも図書館のサービスを提供することを目的としている場合がほとんどかもしれません。

しかし海士町の「本の宅配便」は、いざ行ってみると、本を借りてもらうよりも「地区の人々を知る」ことを大切にしていると分かりました。

公民館に飾られている地区活動の写真・来てくださった方のお話から見える地区の方の普段の生活やニーズ…。紙面のアンケートや、一問一答形式と異なって、本の宅配をしながら、地区の方と触れあう時間全てが地区を知る情報になり、こちらの顔も知って頂ける一石三鳥の機会のようです。


島との距離は離れても、気持ちはいつも近くに