隠岐島前神楽&ブータン民謡鑑賞会に行ってきました!
1/21(日)海士町民具館にて、隠岐島前神楽&ブータン民謡鑑賞会が行われました!
歴史ある隠岐島前神楽と、歴史あるブータン民謡。
伝統文化のコラボレーション、当日の様子をお届けします🤲
まずは隠岐島前神楽からスタートです!
1番最初の演目は神途舞。
神途舞とは神さまが降りてくる場を祓い清める、という意味のある舞。
舞台上の各方角(東西南北・中央・黄龍)を祓い清めます。
みどり色の榊葉を3枚重ねた四手を持ちながら舞う様子に、
参加者のみなさん真剣な眼差しを向けたり、カメラで撮影をしたり。
手元には日本語・英語での解説も配られていたため、
神楽を初めて見る方も安心して見ることができました。
お次は巫女舞です。
神楽の演目のなかに巫女舞があるのは、島前神楽の特徴の一つ。
美しい舞と、綺麗な鈴の音に釘付けになります。
大注連神楽では巫女が神がかりとなって神託を申すなど、
巫女は島前神楽のなかで、重要なポジションとなっているそうです。
この頃には少しずつ耳に馴染んできたお囃子のリズムに
思わず体を揺らしたくなります。
最後は蛭子能です。
大漁祈願のために行う演目で、
打ち枝を竿に見立て、その先に紐を垂らし、魚を釣る舞。
「いろいろな動きが隠れているので、
想像しながら見てみるとより楽しめると思います」
との案内があったため、みなさん想像を膨らませながら鑑賞します。
針の先の仕掛けを確かめたり、海を眺めたり。
岩を返して餌をとり、撒き餌をしたりとしているうちに、魚影を発見。
糸を垂らすと、なかなか釣り上げられない程の大きなのお魚が釣り上がりました!
最後には喜びあふれる感謝の舞で終了です。
隠岐島前神楽を鑑賞したあとは、
隠岐島前高校との交流と町内で行われている探究学習の視察に訪れていたブータンのみなさんが民謡を披露してくださいました!
民謡披露の前に、ブータンのお祭りや文化の映像を鑑賞させていただくことに。
「ツェチュ」というブータンのお祭り。
ブータンに仏教を伝え、広めたとされる、パドマサンババの生涯と教えを再現しているといいます。
「ツェチュ」の日は県内の公共機関がすべて祝日になり、家族総出で出かけるそうです。
そして、ブータンのみなさんも素敵な歌と踊りを披露してくださいました。
お歌が大好きだというブータンのみなさん。
農作業も歌を歌いながら楽しく作業をするとのお話しでした。
息がぴったりそろった踊りに、
会場も笑顔と拍手に包まれました。
最後は質問・感想コーナーです!
参加された海士町のみなさんからは、
「音楽はなく、歌と足の拍子だけで踊っていて驚きました!」
「歌っていた歌はどんな内容だったのでしょうか?」との質問が。
今回歌ってくださった歌は、昔々のラブソングなのだと教えていただきました。
ブータンのみなさんからは、
「太鼓がよかったです!」
「子どもたちが大人と一緒に神楽をやっていることにびっくりした!」
「ブータンにも似ている踊りがあります」など
島前神楽をとても楽しんでくださった様子でした👏
ほかにも、
「ブータンの踊りと神楽もとても見応えがありました!
海士町民具館という場所で奏でる神楽の音も、ブータンの踊りの歌も響きがすごく良いなと思いました。」
「神楽は海士町の大祭で見たことはあったのですが、じっくりと鑑賞できたことはじめてだったので、感動しました。
ブータンのみなさんと交流する機会もはじめてのことで、今回文化を知ることができてよかったです!」
との声が届きました。
なかなかない隠岐島前神楽とブータン民謡のコラボレーション。
お互いの文化を知り、考え深める。
そしてブータンにいつか足を運んでみたくなる、素敵なイベントとなりました。
(R5年度大人の島留学生 柿添・渋谷)