元プロ野球選手が隠岐来島!!最新デジタル技術も用いて離島で野球指導を実施しました。
2021年10月28日から30日にかけて、隠岐の島町、西ノ島町、海士町にて、元東京ヤクルトスワローズで、現在は経営コンサルタントとして活動されている久古健太郎さんと元中日ドラゴンズの石川駿さんの来訪を得て、最新デジタル技術も活用した野球交流・普及イベントを開催しました。
今回はその様子を写真と共にお伝えします!
10月28日(金)
隠岐の島町にて中学生交流試合
10月28日に隠岐の島町の中学生の少年野球による紅白戦を実施。久古さんが試合後に中学3年生3人と1打席ずつ、真剣勝負をしてくれました。結果は、久古さんの2勝1敗。ヒットを打った子は自信になったと思います。
試合後「普段大事にしていることはなんですか?」と子供からの質問に対し、久古さんは「野球に限らず、壁に撃ち当たった時、課題解決までの計画や目標設定が重要」だとお話をしていました。
10月29日(土)
投球データ測定
株式会社NTTデータと連携し、VR測定も実施しました。これまでのVRシステムは、大人の投球データしかなかったため、小中学生の実用的な練習には不向きでした。隠岐島町の小学生と中学生の投球データの計測ををもとに子供向けのVRも開発していきます。
これから全国の子供たちが隠岐の子供たちの投げたリアルなボールを体感できるなんて、すごいですね!
隠岐の島町のスポーツイベントに出展
午後は、島内のスポーツイベントにてVRブース出展をしました!子供から大人まで延べ20名以上の方がリアルなVRの世界を体験。中には、VRで初めてバットを握るお子さんもいたり、バットを持参し、久古さん、石川さんに指導を仰ぐ野球少年の姿も見られ、大盛況でした!!
実際にVRを体験してみた感想
同時並行でVR体験ブースも設け、延べ20人以上の方が体験しました!
実際に体験した海士町の濱中さんにお話を伺いました。
濱中さん:実際の社会人選手の投球データを忠実に再現することで、次にどんなボールが来るのか、予想がつかずリアルな球筋をみることができました!
実際に実業団チームのピッチャーが投げたボールを計測してデータに落とし込んだということで、体験させてもらいましたが、時速150キロのボールが迫ってくる感覚は怖さを感じるくらいリアリティーがありました。
濱中さん:ボールの番号と、バットのスイングした軌道に記された番号が合致すると、振動し、捉えた球が確認できるというシンプルな構成ですが、これがものすごく難しいです!
VRならではの特徴として、スウィングの軌跡を残像表現することで、空振りした場合でも、バットとボールがどれだけ離れていたかという位置関係を視覚的に把握できます!実際にスピードの間隔を掴むにはとても良いシステムだなぁと思いましたし、以前に体験したものよりシステム的にもさらに進化していてびっくりしたところです。
10月30日(日)
小学生野球交流
この日は、西ノ島で小学生の野球指導を行いました。久古チーム、石川チームに分かれ紅白戦を実施しました。各チーム元気いっぱい声を出しながら楽しんで伸び伸びとしたプレーをみせてくれました。
海士町チームVS西ノ島チームが激突!
午後からは今年から、大人の島留学生、教員を中心に活動が本格的に再始動した海士町「海士ソカウォリアーズ」と西ノ島の若手チーム「GOCCI」のメンバーを中心とした大人たちに久古さん、石川さんも混じり海士町VS西ノ島町社会人交流試合を実施しました。島を背負ったガチンコの闘いに石川さん、久古さんのお二人は試合のレベルに驚いていた様子でした。
離島においては「ホンモノに直接触れる機会が本土と比べ乏しい」現状にあり、初めてみるVRの世界や、プロ野球選手お二人の一挙手一投足に目を奪われていたのが印象的でした。
VRを使用した練習では、練習相手や環境が限られてしまう離島のような遠隔地でも、子ども達が野球に親しみ、技術を向上させる機会が 広がることが期待されています。今年度中にもう一度来島される予定ですので、野球への関心が高まってほしいですね!!
文:大人の島留学生 住岡尚紀