何かに夢中になること。変わり続けること。ーー為末 大さんの講演会
海士町と連携協定を締結しているピースウィンズ・ジャパンさんのつながりがきっかけで、元400mハードル選手の為末大さんが海士町に来てくださいました✨
海士中学校生徒と福井小学校・海士小学校の5・6年生を対象とした授業での講演会の様子をお届けします。
自分でやってみて、自分で学び、自分で決めて、自分の人生を生きていく
為末さんからは、競技人生において自身が気づいた、「自分でやってみて、自分で学び、自分で決めて、自分の人生を生きていく」という自己決定の大切さについて、お話しいただきました。
為末さんは最初のオリンピック出場時に、アジア人初のスプリント(短距離)種目でのメダリストの期待を受ける中、決勝戦で途中まで上位だったのにもかかわらず、終盤のハードルで転倒してしまい、最下位になってしまいました。
当時はしばらく落ち込んでしまったそうですが、仲間の励ましにも支えられながら、たくさんの本を読むことで自分を見つめ直していったそうです。自分がなぜ転倒してしまったのか、その原因をビデオを何度も見ながら分析し、その原因は、この2つだったのではないかと思われたそうです。
試合当日の強風で歩幅が狂ってしまったこと
普段はその歩幅の調整ができていたところ、オリンピックの大舞台ということで頭が真っ白になり、自己調整ができなかったこと
その後の為末さんは、世界の舞台に慣れていくために、様々な海外の大会に出場することに挑戦されました。その結果、2回目のオリンピックでアジア人初となる銅メダルを獲得することができたそうです。
講演を通じて、さまざまな環境を予想することの大切さを伝えてくださいました。子どもたちは終始真剣な眼差しで、ときには大きくうなづきながら、為末さんのお話しを聞いていたことが印象的でした。
何かに夢中になること。変わり続けること。
為末さんがご自身の経験の中で子どもたちに1番伝えたかったことは、「何かに夢中になること」と「変わり続けること」だと言います。
為末さん:
400mハードルという陸上競技の中でひたすら夢中になり、「ピンチ」や「チャンス」をきっかけに、自分で自分を変えてきました。自分が変われば世界の見え方も変わってきたり、自分の過去についても受け入れることができるようなりました。
初めてのオリンピックで転倒したからこそ、今の自分があるのではないかと、前向きに捉えることができるようになりました。
講演会での後半では、小中学生からたくさんの質問があり、子どもたちにとっても先生方にとっても、有意義な時間になったのではないかと思います。
為末さん、この度は海士町に来てくださり、ありがとうございました!
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