人生初の「野鳥観察会」へ!金光寺山で出会えた野鳥の魅力
隠岐島前高校の環境保全サークル(BACK TO THE NATURE)が主催し、隠岐しぜんむらと協力して開催された春の渡り鳥【野鳥観察会】に行ってきました!
4/29(土)AM6:00 海士町「金光寺」集合
講師は隠岐しぜんむら深谷治さん。隠岐しぜんむらの理事長を務め、環境省が定めた環境省鳥類標識調査員(バンダー)の資格を持っています。
隠岐しぜんむらでは自然環境教育やエコツーリズム活動、野生動植物調査を取り組みの主体とし、地域住民や島外者など幅広い人々を対象に、自然環境の現状や課題を提議し一緒に考えてもらいながら、自然保全のための取り組みを実施しています。
そんな深谷さんに案内していただきながら、バードウオッチングとあわせて鳥類標識調査の見学をさせていただきました。
友達や家族と参加してくださった方が多く、一緒になって真剣に鳥を探します。
今回は、「ウグイス」や「メジロ」をはじめ、トロピカルカラーが特徴的な「キビタキ」やその名のとおり赤いお腹の「アカハラ」を見ることができました。
施設に戻って鳥類標識調査の開始です!
『鳥類標識調査』聞いたことありますか?
今回はメジロとウグイスを調査します!
1羽1羽の鳥に区別ができる記号や番号がついた環境省の金属リングをつけます。これはリングのついた鳥を見つけたときに、移動や寿命について正確な情報を得るためです。
人間で考えると「マイナンバーカード」らしい…
鳥でいうと「マイナンバーリング」!?
あわせて鳥の個体計測も行います!
調査した鳥のお腹にはタマゴが!!!
お腹に毛が生えていない部分は抱卵斑(ほうらんはん)といい、卵を温める役割を持つそうです。
「メジロ」と「ウグイス」の色はもちろんのこと、目元に大きな違いがあります。「メジロ」は目の周りに白いアイリングがありますが、「ウグイス」は目の上に眉毛のような白い線が特徴的です!
近くで観察できるからこそ、違いも分かりやすいですね!
記録後はすぐに鳥を自然に放して調査終了です。
観察会をしたテーブルの上には鳥に関する図鑑がズラリと並び自由に読むことができます。深谷さんには、鳴き声が聴ける図鑑を用いて鳥の解説もしていただきました。
今回特に見かけた鳥が「ホーホケキョ」でおなじみの「ウグイス」。
「ホーホケキョ」(オスが繁殖期に出す声)
「ジャ、ジャ」「チャッ、チャッ」
(ささなきという冬の声)
「ケキョケキョケキョ」(警戒音)
実は鳴き方が3種類もありました!
今度から気をつけて鳴き声を聞いてみようと思います♪
AM10:00 解散
参加されたみなさんも「4時間あっという間だった」という声が!
大人から子どもまで楽しめるイベントとなりました!
今回のイベントを主催した環境保全サークルBACK TO THE NATUREの松村武史さん(島前高校2年生)は「環境保全活動の理解や海士町の自然、生息している鳥をみなさんに知ってもらえたらうれしい」と話します。
海士町noteスタッフのつぶやき
飛ぶ生き物が正直あまり得意ではなかったnoteスタッフ…。
イベント当日は、間近で見る鳥にドキドキでしたが、よく見ると「か、かわいい!!!」早くも野鳥に魅了されました。
資格を持つ人しかできない鳥類標識調査に立ち会うことができ、鳥の生態が知れるのは全国のバンダー(環境省鳥類標識調査員)のみなさんのおかげなんだなと実感。貴重な経験になりました。
島あるきハンドブックⅢ ーー隠岐・島前の生物編
隠岐しぜんむらさんでは、2023年3月に「島あるきハンドブックⅢ ーー隠岐・島前の生物編」という本を制作されています。隠岐・島前に生息している生物が楽しく学べる1冊で、約200種の鳥類を掲載!
海士町中央図書館をはじめ、島前の図書館や学校でも借りることができます。こちらもぜひご覧くださいね!
島あるきハンドブックの販売は、隠岐しぜんむら、Entô売店、西郷港フェリーターミナルでされています。
※売上は全額環境保全活動に活用されます。
(R5年島留学生総務課: 渋谷)