第1回海士町小中学校運営協議会が行われました
みなさんこんにちは。名取彩雲(なとりあやも)です。海士町教育委員会でのインターンも残り2週間ほど。島を離れるギリギリまでこの海士町の地域共育の様子を現場で見て学び、皆さんにお伝えしたいと思いながら、このnoteを書いています。
5月下旬、第1回海士町小中学校運営協議会が行われました。
海士町の学校運営協議会
平成16年、学校運営協議会を設置して、保護者や地域住民等が運営に参画する学校を「コミュニティ・スクール」として推進する制度ができました。
海士町では、今年度から本格的にコミュニティ・スクール構想が動き出しました。海士町の「学校運営協議会」は、各学校・保護者を含めた地域代表委員・教育委員会職員で構成され、「どのようなあまっこ(海士町の子どもたち)を育てていくのか、何を実現していくのか」という目標・ビジョンの共有を図るための組織です。
海士町のコミュニティ・スクールの特徴は、町内の3小中学校合同で1つの学校運営協議会を設けていることです。それにより、学校や地域の垣根を越えて、地域のみんなが平等に意見を出し合う協議ができます。
※海士町小中学校運営協議会は、今後より親しみやすい愛称が決定する予定です。
当日の様子
第1回ということで、はじめに協議会の会長・副会長の選出が行われたあと、教育委員会職員から「海士町版コミュニティ・スクール」や、学校運営協議会の概要について説明を行いました。
その後、小中学校の経営方針や活動を共有するため、各学校がブースを設け、校長先生らによるプレゼンや、参加者からの質疑応答が行われました。
最後に、各校のブースで話し合われたことが全体で共有されました。
今日のひとコマ
発信者から:あもメモ
海士町は小さな島ですが、そこに生まれ育つ子どもたちが通る道はひとつではありません。未就学児はけいしょう保育園とお山の教室、小学生は海士小学校と福井小学校、高校は島前高校あるいは他の島や本土など、進学の場面で出会ったり分かれたりします。しかし、海士中学校は町内で唯一、全ての子どもが通う教育機関です。その中学校区で1つの学校運営協議会を作ることは、まさに地域みんなで子どもの未来を考えることだと感じました。
また学校同士においても、4地区の子どもたちが通い近隣地域との繋がりが深い海士小学校と、10地区の子どもたちが通い島の北から南まで多くの方に見守られている福井小学校がこの協議会を通して中学校と連携を強めることで、ふるさとに貢献できる生徒の育成を目指す海士中学校での学びの可能性も大きく広げるのではないかと考えました。