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おむすび🍙で「心」も「身体」も元気に

はじめまして☀
海士町役場 地産地商課でお世話になっております、島体験生の木村 明日香(きむら あすか)です。

富山県で生まれ育ち、東京の大学に進学。
今年の4月から半年間大学を休学し、海士町で暮らしています。

元々「食」に興味があった私は、生産者から消費者の手元に届くまで、
全てをつなぐ「地産地商課」の役割の大きさに惹かれ、気がつけば、地産地商課のデスクに座っていました。

今回は、そんな私が全力を注ぐ「明日《あした》おむすび🍙プロジェクト」について、その経緯や想いをみなさんにお伝えできればと思います。


なぜ、おむすび🍙?

そもそも何故、おむすびなのか?
その経緯をお話しします。

4月に来島した当初から、
「お昼ごはんに困っている」
という声を、ちらほらと耳にしていました。

はじめは正直ピンときませんでしたが、実際私が海士町で暮らし、地産地商課の一員として現場にでると、その意味を実感。

島の直売所「しゃん山」の店頭に立つと、昼頃にはお弁当が売り切れてしまい、「もうお弁当ないのか…」と店を後にする地域で働く方々の様子。

「やっぱり島の物価は高い…!」と、毎日外食・買って食べるというわけにもいかず、早起きをしてお弁当を作る島体験生、留学生。

私自身も、「お昼ごはんに食べるものがない…!」と短いお昼休憩の間に爆速で帰宅し、ご飯をお腹に流し込み、急いで職場に戻る日々。

”毎日、海士町でお仕事に尽力されている方々のエネルギー源、「食事」”

「食」に深く携わる地産地商課の「私」にできることはないのか、何とかしたいと強く思いました。

とはいえ、まずは見聞きする情報だけでなく、地域の幅広い方の意見を伺う必要があると思い、「お昼ごはんに関するアンケート調査」を実施。

やはり、結果は想定に近いものでした。

「節約のためにお弁当を持参しているが毎日は負担…。安く、かつ栄養の整ったご飯を食べたい」

「ランチでも『海士町で採れた食材』をもっと手軽に食べたい」

「忙しい仕事の合間にパクッと食べられるものが欲しい」 etc.

海士町で働く皆さんの様々な想い、ご意見が寄せられました。

さらに、私が気になったのがお昼ごはんの ”栄養バランス”。
お昼ごはんに困っている方が多くいらっしゃるだけでなく、栄養価が少々偏った食事を日常的に摂っている方も多く見受けられました。

これらの現状から、お昼ごはんの課題に取り組む上での鍵は、
「手軽さ」「安さ」「栄養バランス」だと考えました。

この3つの条件を満たすものとは…

はっ…!

「おむすび🍙…?」

イメージ図

💡💡💡💡💡💡💡💡(ひらめき)

しかも、🍙は腹持ちもいい。
午後からもお仕事に尽力する地域の方々のエネルギーチャージに最適ではないだろうか。

そして、アンケートでお昼ごはんの🍙販売はどうかと伺った結果、90%近くの方が「購入したい」と回答。

これは🍙販売をやる理由しかない!と
「明日《あした》おむすび🍙プロジェクト」が本格的に動き出しました。


🍙販売が実現に至るまで 〜withちゃかぽん whyちゃかぽん〜


「🍙販売やろう!」と意気込んだものの、どうやって実現するのか。

「私が🍙を作る」ということも考えましたが、現実味を帯びていない。

「🍙の試作だけで3ヶ月の島体験が終わってしまうんじゃないか…」
「仮に私が作ったとしても、島体験が終わればそれで終わり。その先に繋がらない」

このプロジェクトは、自分1人では到底できない
伴走してくださる方が必要だと気付きました。

協力してくださる地域の方を見つける上で、まずは自分のプロジェクトの目的を明確にすることから始めました。

”毎日お仕事に尽力する地域の方々を🍙販売を通してサポートすることで「心身ともに」エネルギーチャージしてほしい”

「心身ともに」

その言葉を考えるうちに、海士町に来て間もない頃の記憶が蘇ってきました。

「心身ともに」元気になれるご飯

当時、慣れない人間関係や仕事、暮らしに少し無気力状態に陥っていた私。
ちょっと1人で気分転換をしたいと、知り合いからおすすめされた「きくらげちゃかぽん Motekoiyo」へランチに。

注文した「塩麹ハンバーグ定食」には、ワンプレートに大きなハンバーグ、美味しそうな副菜、海士町産のお米、自家製の味噌汁まで…。

写真だと伝わりにくいですが、結構なボリュームなんです!お腹いっぱい!


1番大切な人に食べてもらうようなご飯、心を込めて作られたことが口に運ぶたびに伝わってくる。

身体の芯から疲れが癒やされていくような感覚でした。

まさに、私にとって
「心身ともに」元気になれるご飯=ちゃかぽんのご飯
だったのです。

ちゃかぽんの🍙で、毎日忙しく働くの皆さんに元気をチャージしたい!と強い想いに駆られ、店主の五十島美香さんに熱烈オファー。


こうして、ちゃかぽんさんと二人三脚で、「明日《あした》おむすび🍙プロジェクト」を進めていくことに。

しかし、熱い想いだけでは到底実現には至りません。

資金はどうするのか、原価率はどれくらいにするのか、食材はどこから etc…

ここには書ききれない、現実的な多くの課題に直面しました。

しかし、私の想いに耳を傾け、様々な方面で協力してくださる地産地商課の職員の皆さん、大人の島留学・島体験の事務局の方々や仲間達、町長、副町長、各課の課長の皆さま、地域の方々のおかげで、一つ一つ着実に前に進んでいきました。

きくらげちゃかぽん店主の美香さんとの打ち合わせの様子


そして、6月の毎週月曜日、念願の「明日《あした》おむすび🍙」販売が実現したのです。


「明日《あした》おむすび🍙」に込めた想い


先程から「明日《あした》おむすび🍙」と何度も述べていますが、
一体どういう意味なのか。

実は2つの由来からきています。

1つ目は、(既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが…)
私の名前が「明日香」だから、という単純な理由です (笑)

そして2つ目が、この🍙販売の目的が込められています。
「心身ともにエネルギーチャージ」

ちょうど🍙販売が月曜日だということを考えると、その日の午後の活力になるだけじゃなく、「これから5日間頑張ろう!」というエネルギーにもなってもらえたら嬉しい。

「明日《あした》お(を)むすぶ🍙」になりますように

という願いから、「明日《あした》おむすび」という名前にしました。

島体験生の仲間がデザインしてくれました!


地元食材と伝統食を


また、この「明日《あした》おむすび🍙」のメニューにもこだわりがあるのです。

1つに、「なるべく地元で採れた食材を使う」こと。

アンケートでも「地元の食材をもっと手軽に食べたい」という声が多く寄せられました。

その声にお応えするため、今回、🍙に使っているお米は「海士の本氣米」です。

元々は島外での販売を目指したお米として開発されましたが、中々日常的に食べる機会がないからこそ食べてほしい。

島外を中心に発信する「海士の本氣米」の魅力を、より多くの地域の方に知っていただき、島内でも益々愛されるものにしたいと思っています。



そして2つに、「隠岐地域の伝統食を取り入れる」こと。

「明日《あした》おむすび🍙」は、栄養バランスを整えるという観点から、副菜も一緒に添えています。

副菜には、郷土料理である「アラメの煮物」などを使用。

第1回目の販売(6/7) では、「アラメの煮物」と「切り干し大根の炒め煮」を添えました!



Iターンの方や島留学生・体験生にとっては「海士を感じるきっかけに」

長い間海士町に住まわれている方とっては、
「ふるさとを感じる時間」「落ち着きを感じる味」
になればいいなという想いを込めています。


さいごに(6月の月曜日に試験販売します)

ここまでお読みいただき、ありがとうございました🌸

大変長くなりましたが、このような経緯や想いで、
「明日《あした》おむすび🍙プロジェクト」は動いています。

6月毎週月曜日(6/13・6/20・6/27)お昼
島の直売所「しゃん山」と「隠岐開発総合センター」で販売予定です。

第1回目の販売の様子@隠岐開発総合センター

残り3回、メニューや量、価格も変更しながら、
皆さんに「心身ともに元気になれる🍙をお届けできるよう邁進していきます。

月曜日の🍙が、皆さんの「明日《あした》お(を)むすぶ🍙」になりますように🍃

島との距離は離れても、気持ちはいつも近くに