マガジンのカバー画像

みんなの「ないものはない」ストーリー

35
We have nothing? / We have everything? 「ないものはない」的だ!と感じたエピソードをまとめています。
運営しているクリエイター

#毎日note

隠岐・海士町。「ないものはない」島のゆたかな時間

島に来た。 本土からフェリーで三時間。船酔い防止に寝そべった二等船室の床は硬くて、ゴゴゴというエンジンの振動が尾てい骨を伝って身体中に響く。今日は海がしけらしく、揺れる。フェルトを固めたみたいなグレーのカーペットに、汚れを気にする暇もなく転がって時間が過ぎるのを待っていた。 民謡のような音で起こされると、やっと菱浦港のアナウンスが流れている。船着場は、木でできた可愛らしい建物だった。どうやらここは観光案内所や土産屋、地元の食材売り場まで揃った施設らしい。 私が訪れたのは

目的観光と結果観光の違い

今、島根の隠岐海士町にいます。島後島からのフェリーを降りると、「ないものはない」のポスターに溢れていました。梅原真さん作のポスターで、MATCHAのオフィスにも貼ってます。めちゃくちゃいい言葉。 フェリー乗り場の2階には「ないものはない」をテーマに、コンテストが行われていました。一つの町の言葉から想起される言葉やイメージ、写真を町に住んでいる人が出していくもの。 ここにあるものは、島の新聞にも掲載されるらしい。 「あるでしょ?」 昨日、隠岐ユネスコ世界ジオパーク推進協