海士町で高校生が一日何でもします! ~番外編~
ちーこく、初の番外編!
私達は今回の「海士町で高校生が一日何でもします!」企画を通して、地域の方々あっての地域国際交流部があるのだなと改めて感じました。
この番外編では、本編に書ききれなきったけど、どうしても伝えたかった心温まるエピソードを紹介していきます。
〈男子チーム〉
まずは男子チームのあったかエピソードから紹介します。
エピソード1
ブドウ畑での作業が疲れてきたころ、畑の上に住まわれている方が「差し入れ」と言ってなんといちごを持ってきてくださいました!
石川さんの持って来てくださったお茶もあり、少し休憩にしようということになりました。
このとき高校生も地域の一員として大切にされているのだと言うことを感じ、地域の方々のお気遣いが、疲れも吹っ飛ぶくらい嬉しかったです。
さらに、石川さんにはお昼ごはんまでごちそうになりました!
なんと家で鶏を育てており、産みたての卵をつかった卵かけごはんを振舞ってくださいました。
初めて産みたての卵を食べましたが、黄身が濃くてとてもおいしかったです!
つい数時間前に知り合ったばかりの私たちを、とても手厚く歓迎してくださり、地域の方々、石川さんの優しさを感じられました。
本当にありがとうございました。
エピソード2
午後は地域を歩き回ってたくさんの方に声をかけました。
看板を掛けて歩くとすれ違う人が皆振り向いてくれて有名人になった気分でした。地域の方は皆、挨拶をすると必ず返してくださり、中には「高校生が地域に出て活動してくれて嬉しい。がんばって」と応援して下さる方もいました。
一日中地域を歩いて回るのはとても疲れたけど、声をかけたり応援して下さる方々のおかげで、地域に出て活動できてよかったと思えました。
〈女子チーム〉
次に女子チームの「食」についてのあったかエピソードを2つ紹介します。
エピソード3
強風が吹く中、豊田の海を綺麗にしよう!とたくさんのゴミを拾ってお腹もペコペコ・・・
そんなときになんと!原さんが私たちのためにおにぎりを握ってくださいました!
豊田のわかめを混ぜ込んだ梅のおにぎりや自家製のたくあん、はっさくをいただきました。
疲れた体に梅のおにぎりが染み、「こんなに美味しいおにぎりはあるのか!」と驚きと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
原さんのお家で採れたというはっさくは甘酸っぱく、やはり仕事を終えた後のご飯のおいしさは格別だなと思いました。
エピソード4
落ち葉拾いのお手伝いを終えて私達はしばらく東地区を歩きましたが、なかなか人が見つからず困ってしまいました。
そこで私達は、「直接お家に伺ってみよう!」という作戦を立てました。
「こんにちは〜」とチャイムを鳴らすと、出てきたのはなんと私が普段とてもお世話になっている波多章代(はたあきよ)さんでした。
企画を説明すると「疲れているでしょう。とりあえず上がって。」と家に上げてくださいました。
「何かお手伝いできることはありますか?」というと「旦那が山にいるから畑を手伝ってきて」という頼み事を受けたので、すぐに山にでかけました。
しかしそこでトラブルが起きました。
なんと、波多さんの旦那さんに会いに行く途中の山の中で道に迷ってしまったのです。
迷いながらも道を進んだ結果、最初の波多さんの家の近くに戻ってきてしまいました。ホッと一安心はしましたが、旦那さんは見つからず、仕方なく波多さんのお家に戻ることにしました。
帰ってそのお話をすると波多さんは笑って聞いていてくださいました。そして、「大変だったでしょう。休憩してね。」と言って疲れた私たちに手作りパンとお菓子と紅茶を振舞って下さりました。
私達は波多さんにパンをいただくことが多いですが、このときのパンは波多さんの温かみがいつもより多く感じられて本当に美味しかったです。
最後に
今回は高校生が地域に出てお手伝いをするという企画でしたが、逆に地域の方々のやさしさにたくさん助けられる一日になりました。
また、地域の方々あっての地域国際交流部があるのだと改めて感じました。
これからも地域活動は続きますが、高校生として、そして何より地域の一員として、ここ隠岐にこれからも貢献していけたらと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
写真・文:隠岐島前高校 地域国際交流部