教育の視点から"わがとこ"を再発見
2022年2月21日に、第2回目となる「わがとこバスツアー」通称"わがバス"が行われました。
わがとこバスツアーは、海士町民のみなさんに海士町にある事業所を実際に訪問していただき、海士町を再発見していただくことを目的としています。
第2回目となる今回は、一般財団法人島前ふるさと魅力化財団のみなさんと役場職員の約30名が参加されました。
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わがとこバスツアー 通称"わがバス" とは
わがとこバスツアーは、徳島県神山町で行われている町民・町内バスツアーという取り組みが、企画の出発点です。
地域の事業所とそこで働く人の姿を直接見たり、実際にお話を聞くことによって、わがとこ(私たちが住む地域)について理解を深め、地域の良さを再発見する機会にしてほしい!
そんな思いから、ここ海士町でわがとこバスツアー 通称"わがバス" は始まりました。
①隠岐國学習センター -菱浦地区-
旅の始まりは、隠岐國学習センターからです。
バスに乗り込む前に、参加者のみなさん全員で自己紹介を行いました!
自己紹介を通じて、1日共に過ごす仲間について知ることができたので"わがバス"参加への気分も高まりました。
②大敷 -崎地区-
まずはじめに訪れたのは、飯古建設定置網事業部のみなさんが営む定置網漁。海士町では大敷の名前で親しまれています。
海士町の基幹漁業である大型定置網漁業は、沿岸に巨大な網(大敷網)を常設することで、様々な水産生物を漁獲します。
バスで大敷に到着すると、ちょうど、水揚げとシマメ(スルメイカのことを隠岐諸島では「シマメ」と呼びます!)の仕分けをしているところでした。
事務所の2階では、大敷網の仕組み、出荷までの流れ、漁業の現状、職場が抱える課題などのお話を伺いました。
③海士町種苗センター -西地区-
次に、海士町種苗センターを訪れました。
この施設では、いわがき「春香」の稚貝が生産されています。
稚貝生産の流れを、資料、画像、映像を使って分かりやすく解説してくださいました。
種苗センター内は、寒い外気とは対照的にとても暖かく、稚貝飼育のために気温が調整されていることを直に感じることができました。
稚貝の説明を聞いた後、実際に稚貝を育てる設備を見せていただきました。
稚貝を育てるために使われる水槽には、なんと1トンもの水が入る大きさとのこと!
現在、種苗センターでは岩牡蠣の稚貝が生産されていますが、今後は岩牡蠣以外の種苗の生産にも挑戦していきたいと話していました。
④昼食 隠岐開発総合センター -中里地区-
昼食は開発センターで、味蔵のお弁当をいただきました!
味蔵のお弁当を食べながら、バスツアーでの感想や仕事について暮らしについて会話に花を咲かせていました。
新たに出会った人との会話も旅の醍醐味ですよね!
⑤隠岐島前森林組合・隠岐島前復興公社 -中里地区-
お昼をいただいた後は、同じく開発センターで隠岐島前森林組合と隠岐島前森林復興公社のお話を伺いました!
「みなさん林業とは何か知っていますか?」そう投げかけられ、「あれ、林業って何だろう」と、意外と林業について理解していないのだなと感じました。
50年から100年のサイクルで仕事をする林業は、そのスケール感ゆえにひとつひとつの仕事の成果が見えにくくあります。だけど、自分の行った作業は必ず未来につながる仕事であることを意識して、仕事に向き合っていると話されていました。
⑥潮風ファーム -豊田地区-
最後は、潮風ファームを訪れました。
潮風ファームでは、「島生まれ、島育ち、隠岐牛」の肥育が行われています。
親牛と子牛が育成されている牛舎の中を見せていただきました!
見学の後には、潮風ファームの方々から、隠岐牛の飼育や今後の展望についてお話を伺いました。
食用の牛を間近に見て、参加者の方々からは、「命を間近に感じた。島の子どもたちにも、言葉だけじゃない食育ができればいいと思った。」との声が挙がりました。
⑦隠岐國学習センター -菱浦地区-
旅の終わりは、再び隠岐國学習センターです。一日を振り返り、感想を参加者同士で共有しました。
参加者のみなさんの声
遠足のようで終始ワクワクしっぱなしでした!
普段、自ら足を運べないような場所にも多く行けて、新鮮な気持ちでした。悪天候だったけど、だからこそ、仕事のリアルさを見ることができて良かったです。
どの事業所も、海士町をもっと魅了的な場所にしていくにはどうすれば良いのかということを考えている姿が印象的でした。みんなで地域を盛り上げるにはどうすれば良いのかを考えられるのがこの町の素敵なところだと感じました!
今回、わがバスへの参加を通して様々なご縁ができました。この出会いが、今後なにかしらきっかけになればいいなと思っています。
また今回、久しぶりに行ったところ、初めて行ったところ、改めて訪れてみて、わがとこで楽しめるのって幸せだなぁ!と感じました。
おわりに
今回は、第2回目のわがとこバスツアー、通称"わがバス"の様子についてご紹介してきました。
今回のわがバスは、一般財団法人島前ふるさと魅力化財団の方の参加が多かったこともあり、教育の視点から、"わがとこ"を再発見されていた印象を受けました。
海士町が教育の場としても、とても豊かであると感じたようです!
海士町を再発見、わがとこバスツアー。
次回、第3回目にも期待です!
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