互いの等身大をモットーに。キャンプ採用の醍醐味。
海士町役場では、海士町の次の 10 年を共創する新しい仲間を募集し、「令和4年度 海士町正規職員キャンプ採用枠試験」への公募を開始しています。
昨年度から始まったキャンプ採用試験。導入した1番の目的は、会話をして、お互いのことを知るということ。素の自分を出しあうことで、お互いに確かめあいながら、役場の雰囲気を知っていただければと思っています。
そこで前回は、キャンプ採用試験を導入した理由や詳細について、人づくり特命担当課長の濱中さんにお聞きしました。
今回は、昨年度キャンプ採用を受けた小島さんにお話をお聞きました。今年度から海士町役場へ入庁した小島さんは、交流促進課で観光関係の仕事を担当されています。
子育て × 半官半Xの働き方
小島さん:海士町へ移住を決断した理由は大きく2つ、子育ての環境と半官半Xの働き方に魅力を感じたからでした。
地域・教育魅力化プラットフォームをきっかけに隠岐島前高校の取り組みを知り、オンラインイベントに参加したところ、そこで出会う卒業生たちが生き生きと自分のことを自分の言葉に落とし込んで話している姿が印象的でした。
わたしの子どもも、自分のことをしっかり自分で認められる人になってほしい、そういった環境で子育てがしたかったんです。
また、もともと観光関連の仕事をしていたこともあり、これを機に行政という立場から観光に関わってみることに興味がありました。観光という分野から地域をより魅力的にしていく活動をしたい。
自分の会社が利益を得る、ということに囚われないで、まっすぐ地域に良いことを還元できるように、海士町役場のキャンプ採用試験を受けることにしました。
キャンプで等身大の自分になる
小島さん:キャンプを通してどういう方たちと働けるのか、ということを知れたらいいなという一方で、今までキャンプをした経験がないため、どういったことをするのか漠然とした不安がありました。
実際キャンプ採用試験を受けてみて、キャンプに参加した役場のみなさんが受験者の一人一人の話をすごくよく聞いてくださって、お互いに質問し合えるような場だったなと思います。
キャンプ中には、半官半Xが募集していた4つの分野のうち「観光」を希望していたので、挑戦したいこととして、” 海士町のための誘客力になるアクティビティがあるといいな ”という風に話しました。
その話から、みなさんが「こういうのはどうかな」「ああいうのはどうかな」と意見を出してくださる時間が特におもしろかったんです。
私のような外から来た人間が、島の事情も知らずに、島で必要なものを意見することはすごく偉そうだと思いますが、現実的なことから理想的なことまで色々なアイデアをみんなで考えて、意見をたくさん言いあえる関係性が素敵だと感じました。
小島さん:普通の採用面接と比べて大きな違いは、このキャンプ採用試験はお互い素の状態が見れるということ。1泊2日を通して、疲れや眠さの限界から、やはり素が出てしまう瞬間がありました。特に私はかっこつけてる時間が持続しなくて(笑)
その姿を職員のみなさんが見てくれているので、働く中でもある程度自分の等身大をわかってくれていることに安心感がありました。
また、火を囲んで語らうことで、本当の島の課題を聞いた気がしています。丸一日近く同じ時間を過ごし、長い時間をかけて話しているうちに、いろんな深い課題を、そして今取り組んでいる課題を聞かせていただきました。
小さな疑問から大きなテーマまで様々な話をしましたが、その中で一つ「観光とは何か」という、すごく大きなテーマを話すことになったんです。
職員のみなさんにも受験者のみなさんにも難しいテーマで、結局その時答えは出ないままでしたが、採用試験に関わらず色々なことをお話ししました。
火を囲んでいるからか、たくさん語る機会があるからか、今まで考えたことのない質問も生まれる。普段から自分がどういう意見を持っているのかも大事なことなんだと思いました。
普段の役場の雰囲気を垣間見れた
小島さん:実際にキャンプ採用試験を受けて、海士町役場の方々が採用試験に全力で取り組んでくださっているんだなと感じました。
管理職のみなさんと採用試験の段階でじっくり対話できる機会は普通あまりないと思います。時間をいただいていることを肝に銘じて、役場のみなさんの想いに応えられるように自分をさらけ出したい。
そういった中で職員のみなさんが、私がどういう人柄で、仕事に対してどう思っているか、他の人との関わり方を見ているし、自分自身も、海士町役場の職員さんが上司部下に対してどういう接し方をしているか、どういうコミュニケーションをとっていくのかなど、役場での普段の雰囲気も垣間見れたことが良かったなと思っています。
小島さん:キャンプ採用で一緒に食事などの準備をしているときの温度感が心地よくもありました。
普段から一緒に作業するときに、相手の動きをなんとなく感じながら動いているんですが、キャンプ中にもこの人が○○をやってるから、私は△△をやろう、と
全体的にいろんなところを見ながら動いていったときに、違和感や、ちぐはぐさを感じなかったんですよね。
キャンプで感じた心地いい温度感が、今働いていても心地が良くて、大切な観点をキャンプ採用で感じることができたと思っています。
想像とのギャップはなかった
小島さん:実際に働いていて、想像と違ったというギャップは全くありませんでした。それがよかったことでもあります。
はじめはどうしたらいいかわからなくて焦っていることも多かったです。知り合いもいない環境で、島だからこそコミュニケーションが大切で。
ですが、少しずつ自分の担当するイベントのお手伝いに行ったりして、今なんとなく島のみなさんの顔が見えてきたところでもあります。
海士町の様々な会や地域行事にも、子連れで参加させてもらっていて、町長が子どもをかわいがってくれたり、どのイベントでも子連れで参加できたりと、島のみなさんから温かい支援をいただいていて、過ごしやすい毎日です。
小島さん:これから役場職員として自分が目指していきたいことは、観光というものを通じて、町の宿泊者が増えたり、雇用が増えたり、そういったゴールにつながるようなまちづくりすること。
海士町ではすでに取り組んでいることばかりで、自分がどこまで貢献できるかわかりませんが、するべきことをじっくり考えて、根を生やしていきたいです。
また、私の所属は海士町役場の交流促進課と半官半X特命担当を兼務しています。自分の得意であるXを決め、観光の現場で必要なことに取り組んでいこうと思います。
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小島さん、ありがとうございました。
キャンプ採用試験では、受験者の一人一人と話をすること、そしてお互いに質問し合えるような場づくりをしています。仕事に関することはもちろん、はじめて島を訪れる方にとっては、暮らしや生活環境に関する気になることも多いかと思います。
キャンプでは、色々な年代の職員が参加していますので、海士町や職員の暮らしについても気軽に聞いてみてくださいね。
火を囲みながら対話を重ね、お互いが「ここがいい!」「一緒に働きたい!」と、ぴたりとマッチする機会になったらうれしいです。
みなさんからのご応募をお待ちしております!
「令和4年度 海士町正規職員キャンプ採用枠試験」募集要項について
前期キャンプ採用枠試験は、8月20日に予定しているキャンプ採用試験の1回のみとなりましたが、後期キャンプ採用枠試験の公募も開始しています。
■採用フロー
①令和4年度海士町職員キャンプ採用枠試験 受験申し込み
②第1次試験 SPI3 / 1泊2日の野外キャンプ
③第2次試験 面接 ※オンライン実施を予定
■試験日程:
・ 前期 海士町正規職員キャンプ採用枠試験
◇1次試験:8月20日(土)14時〜8月21日(日)8時30分
2次試験:9月3日(土)
※受験申込受付期間:8月15日まで
・ 後期 海士町正規職員キャンプ採用枠試験
◇1次試験:10月22日(土)14時〜10月23日(日)8時30分
◇1次試験:11月26日(土)14時〜11月27日(日)8時30分
◇1次試験:12月24日(土)14時〜12月25日(日)8時30分
※受験申込受付期間:12月19日まで
■採用予定人数
5名程度
■職務内容等
下記の4つの事業分野で意志をもって活躍してくださる方を求めています。
■給与について
海士町役場給与条例等に従って支給します。
一般事務・土木事務の初任給(高校卒業程度、18歳の場合):150,600円 (令和4年4月1日の金額。給料表の改定等により変更する場合があります。)
※ 職歴等がある人は、その経歴・職種・年数等に応じ、上記に加算した額が初任給となります。手当として扶養手当、通勤手当、期末・勤勉手当等がそれぞれの条件に応じて支給されます。
■応募を希望される方へ
① 下記の専用の受験申込みフォームよりお申し込みください。
② 受験申込みフォームの回答を受付後、回答いただいたメールアドレス宛に「受験申込み受付完了と受験までの流れに関するご案内」についてメールにてご連絡いたします。
※併せて、履歴書の送付についてもご案内いたします。