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海士町の暮らし

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食、文化、伝統。海士町での暮らしが分かる情報をまとめたマガジンです。
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#島暮らし

脈々

10月があっという間に過ぎ、11月も半ばに差し掛かってきている。 もっと遡れば、9月なんてものが、そういえばあったな、位な感覚。 夏の海遊びに浮かれていた分、秋の落ち着きというものをどっしり感じているのかもしれない。 9月に入ってすぐの頃、晴れと小雨を交互に繰り返すような天気のなか、晴れ間をぬって急いで稲刈りをしたことが、まるで去年のことかのように思われる。 まだぬかるみが残る田んぼから、泥がついた稲穂を拾い上げ、ため池から流れ出る水で一束ずつすすぐ。たった半日の作業だ

肌感覚 記憶

島に住んで9年目になると、いつもの風景が当たり前になってくる。いつもと同じ形をした島。そんな形の変わらない島だからこそ、今日の景色というものが毎日違ったものに見える習慣がつくのかもしれない。異なる景色が日々羅列されていく中で、1年前と驚くほど似た景色に、巡り巡って今日出会った。 1年前に生徒のひとりが授業中に怪我をした。魚を捌いている時に、ゴム手袋をつけずに素手で鱗を落としていて、背びれが中指に突き刺さったのだ。 ちょっとした不注意で片付くと思っていたことが、のちのち「中

蛍をつかむ

今年は例年より早く蛍が出てきた。 ここでいう「例年」というのは曖昧なもので、あくまで体感値みたいなもの。季節は暦通りに進む方が少ないし、起こっている出来事は自分で確かめて愉しんでいく。 そんなわけで、蛍を観ながら、七輪でなにかしら焼いて、外で一杯飲みましょうという会をやってみた。 前日にやろうと決めて、当日に授業が終わってから集合時間を決める。 そんな、いきあたりばったり加減なので、野菜を今からカットしますとか、意外に寒いから上着取ってくるとかで、予定通りに集合できず。

休学期間に離島海士町で7カ月過ごして、本当に良かったと改めて思う6つのこと

暖かくなりましたね。 今年は実家の12歳になった愛犬とともに 桜を見上げています。🌸 どこで見るか、 誰とみるか、 を毎年少しだけ気にしています。 ーーーーーーーーーーーーーー あっという間の島で暮らしていた7か月間。 春夏秋。 島を離れてから5か月が過ぎるが、 お正月や家族旅行で島を3回ほど訪れ、 「お帰り!」「あれまだいたのかね!」 なんて、島に住む好くしていただいた人たちに声を掛けてもらう。 なんと幸せなことだ。 7ヶ月いたから、ひと記事では収まらないぐらい 毎

椎茸とのお付き合い4年目

毎年恒例となっている、椎茸の原木担ぎ出しを手伝いに行ってきた。 山の斜面の途中で伐採されて、丸太の状態になっている原木を、斜面を登りながら担ぎ上げて、ひたすら軽トラに積んでいくという冬の風物詩。 原木に大小あって、大きいものだと元気が売りの大学生2人がかりになっても、ひいひい運ぶような代物。大人(おじさん)達は、体力がない分、ガッツでやり切るしかない。掛け声というより、もはや叫び声を上げながら運ぶようになる。女性であっても、自分よりも太い原木であろうが、引きずりながらでも運

今月の1枚で振り返る、おだやかな島の日常

小さくささやかだけれど確かな幸せは、いつも日常のどこかに隠れていて、ふとしたときにそっと顔を出してくれるような気がします。 大人の島留学生につくってもらっている「今月の1枚(今月の海士町に掲載)」をまとめてみました。 なにげない日常のひとこまに、島らしい小さな幸せを感じます。海士町の季節の移ろいとともに、ご覧くださいね。 ・・・ 春色 春色の深まりを感じる季節になりました。3月23日、保々見から知々井へ行く道にて。 経過を辿る 散歩帰り、自宅前の山に桜が混じって