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人口約2,250人の挑戦の島 海士町。公式noteはじめました。
このたび、海士町公式noteをはじめることになりました。この場を借りて、海士町の紹介や開設のきっかけなどについてお伝えさせてください。
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海士町とは
島根県隠岐諸島に位置する人口約2,250人の町、海士町。海・山・田畑のそろった自給自足のできる半農半漁の島です。2011年にないものはない宣言。2015年に隠岐ユネスコ世界ジオパークに認定されました。教育の魅力化をはじめ、様々な取り組みを推し進める挑戦の島です。
動画の音声は英語です。島の雰囲気をお楽しみください。
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なくてもよい、大事なことはすべてここにある
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離島である海士町は都会のように便利ではないし、モノも豊富ではありません。しかしその一方で、自然や郷土の恵みは潤沢。暮らすために必要なものは充分あり、今あるものの良さを上手に活かしています。
「ないものはない」は、海士町とデザイナーの梅原真さんとの対話の中から、海士町を象徴する言葉、島らしい生き方や魅力、個性を堂々と表現する言葉として2011年に生まれました。
デザイナー梅原真さんのメッセージ
僕もローカル(高知県)に住んでます。条件がいいところではない。
しかし「良し」も「悪し」もその土地の個性だと思うのです。
その個性の上に、生きていく生き方を考える。
それが「ユタカ」なことです。
もっとほしい、もっとほしい、もっとほしいと言っている人間が、なんだか変なことにしているような気がしてる。
「ないもの」は、なくていいんじゃないの?
「大事なもの」が、ここに全部あるんじゃないか?
「ないものはない」
離島・海士町の本質を語るとこの言葉になりました。
これは海士町の本質でありながら、地球全体の本質ではないのか。
そういう思いを僕はもっています。(サイトより)
地域の人どうしのつながりを大切に、無駄なものを求めず、シンプルでも満ち足りた暮らしを営むことが真の幸せではないか? なにが本当の豊かさなのだろうか? 価値観が大きく変わりつつある今、素直に『ないものはない』と言えてしまう幸せが、海士町にはあります。
「これらは挑戦事例であって、成功事例ではない」「ないものはない。ならば、あるものを磨くしかない」(本文より)
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学びの島ー「島」と「教育」の未来を
西ノ島町・海士町・知夫村からなる隠岐諸島の島前地域では、10年前、人口流出や財政難などの問題をかかえ、地域に唯一の高校が島からなくなる寸前までにいたりました。高校がなくなると、高校生がいる家庭は島外へと引っ越していく。
子どもが減っていくことは、地域の急速な衰退へとつながっていく。今、日本の各地で起きている課題を先取りしているような状況でした。そこで立ち上がったのが「隠岐島前高校魅力化プロジェクト」です。
地域全体をフィールドに学ぶカリキュラムの構築、公立塾、そして島外から入学する生徒を受け入れる寮の運営をすることで、生徒が行きたい、保護者が行かせたいと思える魅力的な高校にするための試行錯誤が続けられてきました。
教育魅力化の取組はあくまでプロセスであり、ゴールはありません。
生徒一人ひとりの主体性はどのように高まるのか、生徒の協働を促すために教員はどうあるべきなのか、小・中学校と連携して取り組むべき課題は何かなど、まだまだ課題は山積みで、悩みも尽きません。これらの課題を一朝一夕で解決することは不可能です。そのため、高校・寮・塾・行政・各町村の小・中学校などが組織の壁を越境して、チーム一丸となり課題に取り組むことが必要不可欠です。これからも私たちは、島前地域での課題解決の実践が日本の未来を切り拓くことにつながると信じて日々の活動に取り組んでいきます。常に変化し続ける状況や社会課題に対し、私たちの挑戦はまだまだ続きます。(魅力化プロジェクトより)
▼ こちらにも掲載しています。
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島まるごとブランド化ー「海」「潮風」「塩」
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海士町では、地域資源を有効活用した「島をまるごとブランド化」を推進しており、 地産地商(地元産を商いに)の特産品を全国展開(外貨獲得)するべく、付加価値のある商品づくりを行っています。
▶ 新産業で外貨を獲得(島根県海士町)
▶ 流通の仕組みを変えた「CASシステム」。島の獲れたてをお届け
▶ 海士町が誇るブランドいわがき春香
▶ 島生まれ島育ち 隠岐牛
▶ 伝統的な手仕事で天然塩造り
▶ クロモジを使った島のハーブティー
▶ 海と山の循環から生まれる、海士町ならではの本氣米
▶ 甘みと酸味のバランス抜群!海士の崎みかん、復活。
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海士町のnoteについて
▼ 誰が発信しているの?
主に海士町役場 総務課 情報政策係note担当(埼玉県出身です、移住してもうすぐ10年目◎)が書いていきますが、それぞれの分野で役場の職員や関係者も綴っていく予定です。
noteさんが記事にしてくださいました。(ありがとうございます!)
▼ どんな発信をしていくの?
海士町のことを知ってくださるみなさんや、島へ来られたことのあるみなさん、そして、まだ海士町のことを知らないみなさんに向けて、島内外の海士町情報を発信してまいります。noteを通じて島のいろんな面を伝えられたらと思っています。
また、島のキャッチコピーであり、海士町らしい価値観でもある「ないものはない」についても、発信していきます。
「 簡素が豪華に引け目を感じることなく、その簡素な力に秘めた知性なり感性なりが、むしろ誇りに思える、そういう価値体系をもっと世界に発信できれば、もっと少ない資源で美意識や豊かさを謳歌できる 」グラフィックデザイナー 田中一光さん
これは私の好きな言葉の一つで「ないものはない」とのつよい重なりを感じています。海士町の「ないものはない」という価値観には、これからの社会に必要なモノゴトの捉え方がぎゅっと詰まっていると思っています。
小さいながらも大きな馬力を持つタグボート(曳舟)のように、「ないものはない」を海士町から日本中に、世界に広げていきたい。みなさんと一緒に考えていきたい。そんな気持ちを胸にnoteを更新していきます。
こちらのマガジンでも「ないものはない」について紹介していきますので、ぜひみなさんのエピソードをご覧くださいね。
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島の情報発信について
海士町に関する情報を探しやすく、受け取りやすくするできるよう、3つのツール(海士町公式note・海士町公式まとめサイト「あまとめ」・海士町LINE公式アカウント)を連携しながら島内外の様子を発信しています。ひとつひとつご紹介させていただきますね。
01 海士町公式note:島の様子をストーリーでお届け!
noteでは主に海士町に関する出来事やイベント、求人情報、島のキャッチコピー「ないものはない」に関するストーリーを掲載していきます。また、noteユーザーのみなさんや海士町のみなさんが綴った島にまつわるストーリーもnoteの中で共有していきたいと思っています。月に一度程度、【今月の海士町】と題したまとめ記事も更新して行く予定です。
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02 海士町公式まとめサイト「あまとめ」:
海士町の今をまとめました。スマホ用無料アプリです。
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海士町に関するあらゆる情報を集めた、海士町役場公式のまとめサイトです。 海士町に関する情報を集約して最新の記事やおすすめ外部サイト記事もまとめています。WEB版と無料のスマホアプリ(iOSとAndroid)があります。noteの更新情報ももちろんあまとめに掲載されます。いろんな角度から海士町を知りたい方におすすめです。
03 海士町LINE公式アカウント:
島との距離は離れても、気持ちはいつも近くに。
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海士町LINE公式アカウントでは、海士町との関係性をより深めていただくことを目的に、主に海士町外にお住いのみなさんに島の様々な情報をお届けします。海士町への来島手段や宿泊情報、移動手段、飲食店情報等を海士町LINEのメニューからご案内しています。noteの更新情報もLINEでお知らせしているので「通知でお知らせがくるとうれしいな」という方におすすめです。ぜひお友だちになってくださいね。
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おわりに
noteを読んでくれたみなさんが、少しでも海士町や島の取り組み、「ないものはない」に興味を持っていただけたらうれしいです。海士町公式noteをどうぞよろしくお願いいたします。
そしてぜひ島に来島された際は、そのときの様子や思い出をnoteに綴ってみてくださいね(#海士町をつけていただけるとうれしいです!)。すべてをご紹介することはかなわないかもしれませんが、noteでご紹介していけたらと思っています。
ストーリーを通じて、みなさんとつながれることを楽しみにしています。
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