見出し画像

ちょうど1年前、旅行ではじめて海士町に来たときのこと

初めて海士町にやってきたのは、去年の11月のこと。
初の長時間フェリー、ほとんど初めての離島。なにも知らなかった私が、海士町を二泊三日で訪れたときのお話です。

・・・・・・・・

海士町note担当、R5年度大人の島留学の柿添です。
今年の4月に海士町へ移住することに決まったのが、去年の9月ごろ。

「移住前に一度行ってみよう!」と一年前の11月、羽田空港を出発し二泊三日の旅に出発しました✈️

羽田から米子空港まで、飛行機で約1時間半!

初めて降り立った米子空港!
この道をまっすぐ進むと、境線の米子空港駅につながります。

気持ちのいい空にワクワク

「無人駅だ!」

駅に到着すると、なんと駅員さんがいない。線路も一本しかなく、
「これだと右から来た電車と左から来た電車がぶつかっちゃう、逆方面に行きたい時はどうしたらいいんだろう?」

お客さんのいない駅で右往左往し、数年前海士町に住んでいた友人に連絡。
「一本の列車が行き来しているんだよ。待っていれば乗れるから大丈夫!」
とのことで、無事に列車に乗り込みました。

目から鱗がぽろぽろ


かわいい駅

鬼太郎の声を聞きながら列車に揺られ、たどり着いた境港。

すこし時間があったので回転寿司でゆっくりと過ごし、レインボージェット(高速船)の切符を購入。

近所のスーパーに寄って散策をしながら、船の出発を待ちました。

レインボージェット発見👀

境港から海士町までは、フェリーまたはレインボージェット(高速船)で行くことができます。詳しく解説しているnoteもあるので、見てみてくださいね!

レインボージェットが出発して約2時間。海士町に到着!
到着した17:30ころには日が落ちていて港周りも暗くなっていました。

海士町公式LINEから予約した宿「かたえ荘」さんへチェックインに向かいます。

翌日の朝撮影「かたえ荘」さん📸

港から歩いて10分、お部屋に案内してもらいました。
「お家みたいですね!」というと、
「民宿ですので」とお父さんが笑っていらっしゃいました。

また泊まりたいです

民宿に泊まるのも初めて。
部屋の窓を開ければ海の音が聞こえて「こんな生活、夢みたい…」と思いました。

この日はなんと皆既月食

夜ごはんは港近くのきくらげちゃかぽんMotekoiyoさんへ。

この手羽元がとっても美味しくて、長時間の移動と緊張から解放された体にじわりと染みわたりました。
ごはんって人を幸せにしてくれるんだな、とあたたかい気持ちになりました。

お肉もご飯も小鉢も、全部おいしい!


つぎの日の朝、宿を出発すると、昨日は日が落ちて見えなかった海士町の景色が
視界いっぱいに広がりました。

「空ってこんなに広いんだ!!」と、とっても感動しました。
人どおりも少なく、贅沢な景色をじーっと眺めていました。

二日目は午前中、知夫里島、午後は西ノ島にも行く予定だったため
内航船の時間まで海士町の港周辺をおさんぽ。

歩いていると、自転車に乗った中学生が
「おはようございます!」と声をかけてくれました。
「わたしと知り合いなのかな…?」とびっくりして返事ができなかったのですが、そのあともほかの方が挨拶をしてくださったり。

海士町ではすれ違った方に挨拶をすることが、日常の光景なのだと知りました。

道路や屋根がオレンジ色だったり、郵便局はあわい水色だったり。
この島は色合いがやさしくて、海士町の人たちと街並みがよく似合っているなと感じました。

そして「ないものはない」のロゴに使われているオレンジ色が、この景色とぴったりだなぁと思いました。

そのまま歩いていくと…

この坂道を登っていくと隠岐島前高校に着きます

隠岐島前高校も見つけることができました!

大きめのカマキリも記念に撮影。
そのあとは内航船に乗り、島前地域をぐるりと散策。

知夫里島、西ノ島へ行きました!

その日の夜ごはんは、なかむら旅館紺屋でいただきました。

私はカウンターに1人で座っていたのですが、ほかのお客さんが声をかけてくださり、来年の4月から島に来る予定だとお伝えしたり、お話に混ぜていただきました。最後の方には店員さんもお客さんも全員で話していたり。

お店にいる人たちが一つになってみんなで話しているという、今までに見たことのない光景で、すごく楽しい時間でした。

島ではなかなか食べられらないラーメン

最終日は朝のレインボージェットで帰る予定だったので、宿で早めの朝ごはん。

ポットからお湯を出したかったけれど使い方が分からず、何度もフタを開け閉めしているところを、宿のお母さんが笑顔で助けてくださいました。

ちょっと恥ずかしかった、思い出のポット

ねむい目をこすりながら朝ごはんを食べていると、
「このお米、おいしいですね!」
と座卓テーブルの前に座っていた宿泊客の女性が話しかけてくださいました。

話を聞いてみるとその女性は私と同じ、4月から移住を検討しているとのこと。
そして旅行当時、2人とも同じ駅に住むとってもご近所さんだということが判明!

同じ駅から海士町へやってきて、同じ宿に泊まり一緒に朝ごはんを食べて、同じ日に帰る。

4月からは2人とも海士町に住むことを検討しているなんて、そんなことあるんだ…。なんてフシギなことが起こる島なんだろうと、ワクワクしました。

「あら、お友達だったの?」
と宿のお母さんに声をかけていただき、
「いえ、ご近所さんでした!」
と、3人でケタケタと笑うなんとも幸せな朝でした。

わたしたちを繋いでくれた朝ごはん

その後、レインボージェットに乗り境港に到着!

そして、列車に乗る駅でまた先ほどの女性とばったり合流。
境港駅から米子空港駅までの15分間、ボックス席で膝をつき合わせたくさんお話をして、
「また来年度、会えたら会いましょう!」と約束をしました。

あっという間だった15分

4月から、私は大人の島留学生として、彼女は島食の寺子屋の生徒さんとして海士町で再会をしました。




二泊三日の旅行でしたが、新しいことをたくさん知れて、島前地域を周ることができて、海士町をたっぷりと堪能して。
4月からここに住んでいるのかぁ!と、ワクワクしました。

今では見慣れた景色も当時の記憶と重ね合わせると、また違った景色に見えてきたり。1年前の旅行ですが、写真を見ると思い出がどんどん溢れ出てきます。

人とのつながりも、偶然の出会いも。島ならでは、海士町らしい二泊三日を過ごせたなぁと思い出しました。

4月に移住して以降もつながりのある方に出会えたりと、あらためて一つ一つのご縁を大切にしたいと思う毎日です。

こちらはフェリー!


海士町行ってみたいと思っている方、もう一度行きたいと思っている方、ぜひ一度、足を運んでみてくださいね!


(R5年度 大人の島留学:柿添)


島との距離は離れても、気持ちはいつも近くに