海士町で高校生が一日何でもします!
皆さんこんにちは。地域国際交流部です。
今回の企画は「高校生が一日何でもしますデー」です!
この企画は、部員の「もっと地域の方々の役に立ちたい!」という気持ちから始まりました。
どんな内容かというと、″困り事や人手が足りないという人を全力でお手伝いする″というものです。
まず、この企画をより多くの人に知っていただきたい!ということで、地域のコミュニティであるFacebookに企画を投稿することにしました。
すると...
ありがたいことにたくさんの依頼がありました!
ここからは実際にお手伝いに行った時の様子をお伝えしてきます!
〈男子チーム〉
ブドウ畑のお手伝い
まず僕らがお手伝いに行ったのは、ぶどう作りをされている石川潤(いしかわじゅん)さんのところです。
石川さんはIターンで海士町に奥さんとともに移住され、 栽培した無農薬ぶどうを使ってワインを作り、新たな海士町の特産品にしようと日々励んでおられる方です。
ぶどう畑のお手伝いは、成長した時のブドウの枝を支える杭を立てる作業と葛の根っこ取りの作業の二つです。
杭打ちは、大きな木のハンマーを使って力いっぱい打ち込みます。普段しない体験なので慣れるまでに時間がかかりました。が、その分終わった時の達成感がありました!
葛という植物は、夏になると畑全体を覆うほど茂り、ぶどうのための養分を吸い取ってしまうので、まだ小さいこの時期に取ってしまうそうです。
葛の根っこ取りは、地表に伸びている茎を頼りに根っこを探し当てシャベルで堀出すのですが、どの根っこも太くて深く、今日一番大変な作業でした。
ここで掘り出した葛のツタは非常に頑丈なので紐として再利用されていました!
本棚リメイク
海士町にある株式会社風と土とさんから依頼を受け、事務所がある村上家資料館というところに本棚の整理をしに行きました。
普段なかなかお邪魔することのない場所なので少し緊張していましたが、温かく迎えてくださいました。
本棚の整理についてお話を聞くと、読みたいと思ってはいるが本がバラバラになりすぎて手が付けられないとのこと。そういうことなら張り切ってやるしかない!
ということで早速取りかかりました。
風と土とさんにおいてある本は初めて見るようなものばかりでとても興味を惹かれました。難しい本も多かったですが、高校生なりに本の分類を工夫して配置していきました。
途中、劣化で本棚の板が落ちてしまうというハプニングもありましたが、そこは腕の見せどころ!協力して直しました。
ぜひポップも作ってほしいということだったので、最後に本棚のポップ作りをしました。
せっかくやるなら、おしゃれなポップを作ってやろうと(笑)たくさん話し合いながら作りました。
とてもアットホームな雰囲気で、楽しくお話をしながら作業したので、本棚が完成するころには二時間半もたっていました。
外は暗くなっていましたが、とても感謝していただけたし、達成感があってよい体験でした!
〈女子チーム〉
アカモクお手伝い
バスを降りると目の前に広がる海!!ふきつける潮風!!さすが漁師の地区、豊田!!!
最初に声をかけてくださったのは原喜子(はらよしこ)さんと根岸茜(ねぎしあかね)さんのお二人。
海の駅・松島で商品として売っているアカモクのラベル貼りと、翌日に出荷するアカモクを冷凍庫から出すという、お手伝いをさせていただきました。
海の駅松島facebook
ラベル貼りをしながら、高校、ちーこく(地域国際交流部)、地域活動などについてたくさんお話をしているとあっという間に作業が終わりました。
アカモクを冷凍庫から出す作業はとても力がいる作業でした。今回は4人で作業しましたが、普段この作業を1人や2人でされているなんてとても重労働なのだと知りました。とても貴重な体験ができました。
海岸ごみ拾い
海の駅・松島でのお手伝いが終わり、ほかにお手伝いできることはないか訪ねたところ、豊田地区の区長さんである山下照夫(やましたてるお)さんを紹介していただきました。
島の人からは親しみを込めて「てるさん」と呼ばれています。
たびたび高校生にも牡蠣の作業のお誘いをしてくれていて、私達も日頃からお世話になっている方です。
そんなてるさんからは海岸清掃を依頼されました。
始める前は様々なゴミでカラフルだった海岸もあっという間にきれいになりました。プラスチックやビン・缶、お皿のかけら、他国からの漂流物など多くの種類のゴミがありました。
もっと減ってほしいなあと思いながら作業を続けました。
たった2時間の作業でしたがゴミ袋4枚、箱3つ分のゴミを拾いました!!
落ち葉拾い
最後は、根岸さんの車で豊田地区の隣の東地区というところに位置する、金光寺の落ち葉拾いのお手伝いに向かいました。
金光寺は標高164mの金光寺山に建っているので海士町を一望できました!
海岸清掃での疲れも絶景で吹き飛ばされ、落ち葉拾いがスタートしました。
金光寺で拾った落ち葉は根岸さんが管理している農園で「落ち葉堆肥」に使うためだそうです。
楽しくお話しをしながら着々と落ち葉を集め続けます!
そしてあっという間にこんなにも落ち葉が集まりました!
この日、女子チームは3つのお手伝いをさせていただきました。
貴重で充実したになりました。皆さんありがとうございました!
活動を終えて
いかがでしたでしょうか。
今回の企画もはじめは、「誰にも声を掛けられなかったらどうしよう」「地域の方のお手伝いを高校生ができるだろうか」など不安はありました。
しかし、いざ宣伝をしてみるとたくさん返信を返してくださったり、地域に出てみると声をかけてくださったりと、とても頼りにしてくださいました。
また、お手伝いに行った際にはどの方もとても温かく迎えてくださいました。
実は、ここでは語りきれなかった地域の方との心温まるエピソードがたくさんあるので、番外編の記事を書くことにしました!
ぜひあわせてお読みください!
最後に、今回声をかけてくださった石川さん、風と土とさん、原さん、根岸さん、山下さん、その他、応援してくださった地域の方々、本当にありがとうございました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回のnoteもお楽しみに!
写真・文:隠岐島前高校 地域国際交流部