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人の思いを繋ぐ、伝える。海士町での3ヶ月

昨年の10月に大人の島留学制度(10-12月期)で来島した神津です。

この3ヶ月を海士町で過ごしてみて、大自然に包まれながら、人の温かさに触れて日々たのしい生活を送ることができました。

僕はこの3ヶ月で何を得て、何を学んだのかを綴っていこうと思います。


島で過ごした、人生で一番濃い時間

今思い返すと、人生で一番と言っても過言ではないくらいの濃い3ヶ月を過ごしてきました。

僕は10月に地元の埼玉を出て、憧れていた島暮らしが始まりました。

最初の一週間は、緊張していて本当に暮らしていけるだろうか。

そんな不安もありましたが、温かい人たちに囲まれ、いつしか自分の居心地の良い場所に変わっていました。

働き先は、海士町役場総務課。来島してから一週間後、役場での業務がはじまり、初仕事は人生で初めて書くnoteでの発信。今やフォロワー数2,000人の大きなアカウントでの掲載ということもあり、当時はとても緊張していました。


僕に思い出をくれたnote

初めて執筆した自己紹介のnoteは、来島してまもない頃に書かせていただいた自己紹介記事です。

島のみなさんに僕のことを知ってほしくて、文章力のない僕なりに書かせていただきました。今思うと少し照れくさい部分もありますが、海士町での生活がここから始まった、思い出がつまったnoteです。

僕が執筆した2本目の記事はJICAグローカルプログラム生として海士町で活動されていた北川さんの記事です。

この記事はインタビューをして書く記事、ということもあり執筆に取り掛かる前から緊張していました。

実際、北川さんはとてもお話がうまくて、記事にしやすい内容だったので救われた気持ちになりました。北川さんの思いを届けるために試行錯誤した記事は、とても多くの学びを得ることができました。

3本目の記事は11月の海士町という海士町の出来事をまとめた記事になります。

10月、11月はイベントがとても多く、島内外で行われていたため、どれに重きを置いて執筆するか、とても悩んだ記事でした。

結びのコメントに書いてある、「新米の時期にやってきた新米の神津です。」は、今思い返すとちょっと恥ずかしいですね。(笑)

4本目の記事は食の感謝祭のイベント

こちらは、海士町観光協会さんのお声がけもあって、写真撮影とnote記事の執筆、両方の業務を担当しました。
会場は美味しい食べ物を頬張る人たちの笑顔で満たされ、その雰囲気を直で感じ取ることができ、こちらもたのしみながら記事を書くことができました。

最後は、新しい役場の未来共創スペース「しゃばりば」のリメイク家具ストーリー

実際に制作された過程を聞いていると、独創的なアイデアや、個性的なデザインのルーツを知ることができて、とてもおもしろかったです。

これまで書いてきた記事を通して、言葉選びや記事の書き方、インタビューする人の伝えたいことを読み手の方にどう届けるか、など大変多くの学びを得ました。

また、取材でいろんな人とコミニュケーションがとれて、普段の日常ではお聞きできない話も聞くことができ、たのしく執筆することができました。

note記事を読んでくださったみなさんからいただく「スキ」もとても励みになり、うれしかったです。


人の思いを繋ぐ、伝える。

イベントの取材では撮影にも行かせていただきました。

初めて一眼レフを手に取った時の気持ちは今でも覚えています。

たかぶる好奇心、それに加え、責任の重さも乗っかってカメラがとても重く感じました。

カメラでの撮影というのは一瞬をとらえて、それを形に残すもの。機会を逃してしまえば、同じ写真というものは絶対に撮れません。その一瞬を逃さない緊張感がとてもたのしかったです。

初めてのイベント取材で撮影した写真(隠岐神社85周年創建大祭)

実際に撮影に関わり、見えてきたものがこの3ヶ月でありました。海士町のイベントをたのしむお客さんの姿や、イベントの運営側として、熱心に取り組んでいる人たちのうれしそうな顔を撮影できること。

それを読者のみなさんに届ける海士町noteの存在は、人の思いを繋ぐ、伝えるものだと改めて実感しました。

その海士町noteのスタッフの一員として加わり、発信に携われることに、
とてもやりがいを感じました。

広報の業務に携わって、生まれて初めてカメラに興味を持ちました。
海士町の魅力をもっと伝えるために、これからも島の素敵な写真を撮り続けたいなと思います!


自分にとっても特別な「しおり」

昨年は海士町に新しい役場が完成し、11月には竣工式が行われました。
しおりの作成や席次の作成など、重要な業務も担当しました。

普段取り組んでいる海士町公式noteでの情報発信とは違い、実際に手に取っていただけるものなので、来賓の方の手元に渡ったときは、海士町の歴史の1ページに深く関われたよろこびを感じました。

最初は僕にこんな大仕事が務まるのか、と不安が芽生えましたが、何度も修正を重ね、完成したしおりは僕にとっても特別なしおりになりました。

このしおりは、僕だけの力だけでなく各ページに携わっていただいた方々の思いも載っています。完成した時の達成感や、よろこびは今でも忘れられません。


シェアメイトに支えてもらった心と体

プライベートではシェアハウスのメンバーと、とても楽しい時間を過ごすことができました。何気ない会話でも、笑顔溢れる空間がとても好きでした。休日にはボードゲームで楽しんだり、観光に行ったり、星を見たり。

仕事に疲れた日でもシェアハウスでの他愛のない会話で賑わい、美味しいご飯を作ってくれるシェアメイトに心も体も助けられました。

僕が知らないところでサポートしてくれていたシェアハウスのみんなには言葉では伝えきれないほどの感謝でいっぱいです。


もっと、もっと上へ

この3ヶ月で僕に一番足りないものはなんだったのか、それは「時間」でした。もっとこの島を知りたい、伝えたいという思いが、離島が近づくにつれ、深くなり、この海士町に残りたいという意志が強くなりました。

また、携わったお仕事を通して、もっと僕にできることがあるかも!僕はまだまだこんなもんじゃないだろ!という期待を抱きました。

今まで見たことない自分に出会えるかもしれない。

この3ヶ月、色々な人と出会い、話し、感じたこと。
その全てを詰め込んで、これからも海士町役場総務課で、また海士町noteスタッフとして、海士町での日常を楽しく、新しいことに日々挑戦していきたいと思います!


(海士町公式noteスタッフ:神津)

島との距離は離れても、気持ちはいつも近くに